お知らせ

「床矯正装置が欠けてしまった…」「このまま治療を続けて大丈夫？」「修理費用がどれくらいかかるのか不安」という声は、実際に矯正治療を受ける多くの方から寄せられています。特に小児矯正では、装置の破損が治療全体の内少なくない数が発生しているという報告もあり、決して珍しいことではありません。

装置の一部が欠けた状態を放置すると、歯並びの改善が遅れるだけでなく、口腔内のトラブルや追加費用につながるケースもあります。「知らなかった」だけで本来不要な治療期間延長や費用負担が生じることも少なくありません。

もしご家族やお子さまが床矯正装置を使用中で少しでも異常を感じたら、早めの対応が大切です。この記事では、装置の欠けや破損が起きたときの正しい応急処置や、よくある費用トラブルのリアルな事例、さらに最新の管理・予防策までを交えて詳しく解説します。

最後まで読んでいただくことで、「不安」や「疑問」が納得に変わり、安心して治療を進めるための確かな知識が手に入ります。

床矯正が欠けた・壊れた時の基礎知識とその影響

床矯正は、主に子どもの歯並びや咬合の改善を目的とした治療方法です。装置は口腔内に装着し、歯や顎に適度な力をかけて歯列を拡大します。しかし、床矯正装置はプラスチックや金属で構成されているため、強い力や落下、誤った取り扱いなどで欠けたり壊れたりすることがあります。装置が欠けると、治療効果が落ちるだけでなく、口腔内のトラブルや痛みにつながることもあるため、早めの対応が重要です。

床矯正装置の構造と役割の詳細

床矯正装置は、主にプラスチックの本体とワイヤーでできており、歯や顎の成長に合わせて歯列を拡大します。取り外しができるため、衛生的に管理しやすいのが特徴です。ワイヤー部分は歯に力をかけて動かし、プラスチック部分は装置を安定させる役割を担います。矯正治療中は、歯科医師の指示どおりに正しく装着・取り外しを行うことで、治療効果を最大限に引き出すことができます。

欠けや破損が起こる主な原因と発生しやすい状況

床矯正装置が欠けたり壊れたりする主な原因には、以下のようなものがあります。

• 強く噛んだり、硬いものを食べた場合
• 装置を乱暴に取り外したり、落下させた場合
• 清掃時に力を入れすぎたり、曲げたりした場合
• 長期間の使用による劣化や消耗

特に子どもの場合、遊びながら装置を外してしまったり、誤った取り扱いによって破損するケースが多く見受けられます。日常生活での注意が必要です。

欠けた状態を放置した場合のリスクと治療期間への影響

装置が欠けたり壊れたまま使用を続けると、次のようなリスクがあります。

• 歯列や咬合への力が適切にかからず、治療期間が延びる
• 隙間や破損部分に汚れがたまりやすくなり、虫歯や歯周病などのリスクが上がる
• 装置の一部が鋭利になり、口腔内を傷つけてしまう
• ワイヤー折れなどが進行し、修理や交換の費用負担が増える

早期に歯科医院へ連絡し、修理や交換の相談をすることが大切です。破損したまま放置せず、速やかに対応してください。

欠けた装置が引き起こす口腔内トラブルの可能性

床矯正装置の欠けや破損は、以下のような口腔内のトラブルを引き起こす可能性があります。

トラブル例	影響や症状
粘膜や歯茎の傷	痛みや出血、炎症など
汚れの蓄積	虫歯・歯周病のリスク増加
部分的な圧迫	歯や顎の痛み、不快感
治療効果の低下	歯並びや咬合が計画通りに改善されない

破損を発見した際は、無理に装着を続けず、歯科医院に速やかに相談し、適切な修理や調整を受けることが重要です。

床矯正装置が欠けた・壊れた際の応急処置と正しい取り扱い方法

床矯正装置が欠けたり壊れたりした場合、正しい対処法を知っておくことは、治療の継続やお子さまの健康を守るために非常に重要です。装置のトラブル時には慌てず、冷静に対応することが大切です。まずは以下の具体的な手順を参考にしてください。

欠けた・破損した場合の応急処置の具体的手順

床矯正装置が欠けた、割れた、またはワイヤーが折れた場合は、次の手順で安全に対応してください。

1. 壊れた装置はすぐに外すか、外せない場合は無理に外そうとしないでください。
2. 破損部分やワイヤーが口の中を傷つけていないか確認し、痛みや出血があれば清潔なガーゼなどで保護します。
3. 欠けた部分や壊れた部品は必ず保管し、歯科医院に持参してください。
4. 装置を外した場合は、専用ケースに入れて保管し、絶対に紛失しないよう注意してください。
5. できるだけ早く通院している歯科医院へ連絡し、修理や診療の予約を行いましょう。

下記のテーブルも参考にしてください。

状態	対応方法	注意点
装置が欠けた・割れた	外せる場合は外し、保管	無理に外さない
ワイヤーが折れた	口内を傷つける前に歯科へ連絡	破片を飲み込まないよう注意
痛み・出血がある	ガーゼで保護し早めに受診	様子を見ずにすぐ相談

絶対に避けるべきNG行動とその理由

床矯正装置が壊れたとき、やってはいけない行動には理由があります。誤った処置は、治療の遅延やさらなるトラブルの原因となるため注意が必要です。

• 無理に自分で修理しようとする
• 市販の接着剤やテープを使うと、口腔内の健康を損なうリスクがあります。
• 壊れたまま我慢して装着し続ける
• 破損部分が歯茎や粘膜を傷つけるだけでなく、歯並びや咬合に悪影響を及ぼすことがあります。
• 破損した装置をそのまま捨てる
• 修理や再作製に必要な情報が失われ、費用や時間が多くかかる場合があります。

正しい対応を取ることで、治療の質とお子さまの安全を守ることにつながります。

子供が自分でできる安全な装置の外し方・装着方法

お子さまが自分で床矯正装置を安全に扱うためには、正しい外し方と装着方法を覚えることが大切です。大人も一緒に確認しましょう。

• 外し方のポイント
• 両手の親指で装置の左右を均等にゆっくり押し上げて外します。
• ワイヤーや細い部分を引っ張らないよう注意します。
• 装着方法のポイント
• 装置を正しい向きで口に入れ、奥歯からゆっくり押し込むように装着します。
• しっかりと装着されたか鏡で確認しましょう。

無理な力を加えず、毎回決まった手順で行うことが大切です。

装置を紛失・破損しないための日常的注意点

床矯正装置を長持ちさせるためには、日々の取り扱いと保管が重要です。

• 食事の際は必ず外す
• 外した装置は専用ケースに入れる
• 高温や直射日光を避けて保管する
• 毎日やさしく歯ブラシで清掃し、汚れやニオイを防ぐ
• 運動や遊びの時は装置を外して安全を確保する

このような習慣をつけることで、装置の破損や紛失、さらには追加費用の発生を防ぐことができます。ご家庭でも声掛けを続け、正しい管理を習慣化しましょう。

床矯正装置の修理・交換費用と保険適用範囲の実態

床矯正装置が欠けたり壊れたりした場合、多くの方が「修理や交換にどれくらい費用がかかるのか」「保険は適用されるのか」といった疑問を持ちます。実際の費用や保険の適用範囲は、破損の状態や原因、通院先の歯科医院によって異なります。特に子どもの床矯正治療では、成長や日常生活でのトラブルも多く、予期せぬ出費が発生することも少なくありません。費用や手続きのポイントを事前に把握しておくことで、突然のトラブルにも落ち着いて対応できるようになります。

修理・交換にかかる費用の相場と費用変動要因

床矯正装置の修理や交換にかかる費用は、装置の破損度合いや修理の内容、部品の有無によって異なります。下記のテーブルで主な費用の目安をまとめています。

装置の状態	修理費用の目安	費用に影響する主な要因
軽度な欠け・変形	3,000～10,000円	素材や破損部分の大きさ
ワイヤー折れ	5,000～20,000円	ワイヤーの種類や修理方法
装置全体の交換	20,000～50,000円	型取り・再作成の必要性
紛失・重度破損	30,000円以上	再作製や追加治療の有無

費用が高くなる主な要因

• 装置の破損箇所が多い場合
• 再度型取りや再作製が必要な場合
• 診療時間外や緊急対応の場合

同じ「床矯正 壊れた」でも、症状や修理方法により金額が大きく変動するため、装置が欠けた際はまず歯科医院に現物を持参して正確な見積もりを依頼しましょう。

健康保険適用の条件と注意点の詳細

床矯正装置に関する修理や交換の費用は、原則として健康保険の適用外です。しかし、特定の疾患や手術後の治療など一部の症例では保険適用となる場合があります。例えば、厚生労働省が指定する先天的な疾患や顎変形症の治療などが該当します。

健康保険が適用される主なケース

• 顎変形症などの特定疾患がある場合
• 医科歯科連携による治療が必要な場合
• 厚生労働省指定の条件を満たす場合

注意点

• 一般的な歯並び改善目的や審美矯正は保険適用外
• 保険適用の可否は医院ごとに異なるため、事前に確認が必須
• 必要書類や診断書の提出が求められることもある

保険適用が難しいケースが多いため、事前に歯科医院や保険組合に問い合わせてみることをおすすめします。

費用負担が発生しやすいケースと無料対応となる条件

床矯正装置の修理や交換で費用負担が発生するのは、自己管理ミスや不注意による破損・紛失の場合です。例えば、強い力で装着や取り外しを行ったり、誤った方法で洗浄してしまった場合は、自己負担となることが多いです。

費用負担が発生する主なケース

• 誤った外し方や取り扱いによる破損
• 紛失や重度の変形
• 使用者自身の過失によるもの

無料対応となることが多い条件

• 診療中や定期検診時に判明した初期不良
• 装置の設計・製造上の問題
• 医院側の説明不足によるトラブル（医院の判断による）

装置が欠けた際は、まず医院に連絡し、原因や対応方針を確認しましょう。装置の取り扱い指導や保証内容についても再確認することで、予期せぬ費用負担を防ぐことができます。

床矯正装置の破損・紛失トラブルの実例と対処法Q&A集

破損・紛失トラブルが起こるよくあるパターン

床矯正装置やワイヤーは、日常生活のちょっとした動作や習慣によって欠けたり壊れることがあります。以下はよくあるトラブル例です。

トラブル例	原因	注意ポイント
装置が欠けた・割れた	誤った外し方、強い力での洗浄や落下、かたい物の飲食	取り外しは丁寧に。硬い食べ物は避ける
ワイヤーが折れた・切れた	歯ぎしり、噛み合わせ、装置の強い衝撃	異変を感じたら無理に装着しない
装置の紛失	外出先や学校での取り外し時に紛失	専用ケースに保管する習慣を付ける
ブラケットが外れた	粘着性のある食べ物や衝撃	接着がゆるい時はすぐ連絡を

小児矯正の場合は成長や歯の生え替わりでも装置がずれることがあるため、装着時の違和感も見逃さないようにしましょう。

ワイヤー折れやブラケット外れの対応法

ワイヤーが折れたりブラケットが外れた場合、放置すると口腔内の傷や治療効果への影響が出ることがあります。下記の手順で落ち着いて対応しましょう。

ワイヤー・ブラケットのトラブル対応手順

1. 異変に気付いたらすぐに装着を中止
2. 口腔内に痛みや出血があれば清潔なガーゼ等で軽く押さえる
3. 外れたパーツは失くさず保管しておく
4. 早めに歯科医院へ連絡し、指示を仰ぐ

特に痛みや出血が続く場合は、できるだけ早く診療予約を取ってください。無理に自分で直そうとせず、専門の判断を仰ぐのが安全です。費用や修理期間についてもクリニックに相談しましょう。

矯正中に歯が欠けたり抜けたりした場合の対処法

矯正治療中に歯が欠けたり、乳歯が抜けた場合も慌てずに下記の対応を行いましょう。

• 歯が欠けた場合
• 欠けた部分や装置の状態を確認し、食事や歯磨きを慎重に行う
• 欠けた歯や破片があれば清潔な容器に保管
• 歯科医院に連絡し、指示に従う
• 歯が抜けた場合（特に子どもの場合）
• 抜けた歯や周囲の装置を清潔に保つ
• 出血があればガーゼなどで止血
• 装置の再調整や交換が必要なことが多いので、必ず受診

装置の破損や歯のトラブルは、治療計画の見直しや追加費用が発生する場合があります。保険適用や費用面も歯科医院に相談してください。

新しい矯正装置・マウスピースのトラブル対策のポイント

新しい矯正装置やマウスピースに切り替えたばかりの時期は、装着感の違いや破損リスクが高まります。トラブル防止のために、次のポイントを心がけましょう。

• 正しい外し方・取り付け方を歯科医院で確認する
• 硬い食べ物や粘着性の強い食品を避ける
• 装置の洗浄・保管は専用の方法を守る
• 違和感や痛みを感じたら無理せず早めに相談する
• 紛失防止のためケースを常に携帯し、外出時も徹底管理

これらを意識することで、床矯正装置の破損や紛失トラブルの多くは未然に防ぐことができます。装置の状態や治療中の疑問点は、定期的に主治医に相談する習慣を持つことが大切です。

床矯正装置を長持ちさせる日常管理と予防のための具体策

壊れやすい行動・習慣とその回避策

床矯正装置が欠けたり壊れたりする主な原因は、日常のちょっとした行動や習慣にあります。以下のような点に注意することで、装置のトラブルを大幅に減らすことが可能です。

• 硬い食べ物をかじる 装置のワイヤーやプラスチック部分は強い力に弱いため、氷・おせんべい・ナッツ類など硬い食品は避けてください。
• 装置をつけたままスポーツをする ぶつかったり転倒したりすると、装置が変形・破損するリスクがあります。運動時は外すことを検討しましょう。
• 無理な取り外しや曲げ 力任せに外したり、ワイヤー部分をいじると折れやすくなります。装置の扱いは必ず正しい手順で行いましょう。

下記の表で壊れやすい行動と回避策をまとめます。

壊れやすい行動	回避策
硬いものを食べる	柔らかい食事を選び、装置を外して食事する
口元をぶつける可能性のあるスポーツ	装置は外し、必ず専用ケースで保管する
無理な力で装着・取り外し	指定された方法でゆっくりと行う
装置を指や舌でいじる	触らず、違和感がある場合は歯科医院に相談する

正しい装着・取り外し・保管の手順と注意点

矯正装置の寿命を延ばすためには、正しい装着・取り外し方法と保管の徹底が不可欠です。特にワイヤーやプラスチック部分は繊細なため、下記のポイントを守りましょう。

1. 装着前後は手を清潔に 手洗いをしてから装置を扱うことで、汚れや細菌の付着を防げます。
2. 決められた場所を持つ ワイヤーや細い部分を持たず、歯に当たる頑丈な部分を持って着脱します。
3. 取り外したらすぐ専用ケースへ ティッシュに包んだり、そのままテーブルに置くと紛失や破損のリスクが高まります。
4. 水洗いとブラッシング 使用後は流水で洗い、専用のブラシで優しく清掃してください。熱湯やアルコールは変形やひび割れの原因となるため避けましょう。

装置の保管・清掃に関する注意点のチェックリストです。

• 専用ケースに入れて保管
• 直射日光や高温を避ける
• 定期的に装置の状態を確認し、変形や欠けがないかチェック
• 異常があればすぐ歯科医院へ連絡

子どもが守るべき日常のポイントと保護者の支援方法

子どもの床矯正は、本人の管理だけでは難しい場合も多く、保護者のサポートが重要です。以下に、日常生活で意識すべきポイントと、保護者ができる支援方法をまとめます。

• 毎日決まった時間に装着する習慣をつける 子どもが忘れやすい場合は、朝・夜など決まった時間にリマインドしましょう。
• 装置の清掃を一緒に行う 毎日のブラッシングや洗浄は親子で確認することで、清潔を保ちやすくなります。
• 異常の早期発見 「痛い」「装置がきつい・ゆるい」「欠けた」など子どもの訴えを見逃さず、状態の変化があればすぐに歯科医院に相談しましょう。

保護者ができるサポート例

• 装置の装着・取り外しを確認する
• 専用ケースの保管場所を決めておく
• 食事内容に注意し、硬いものは避けるよう促す
• 定期的に装置の状態を一緒にチェックする

このような日常管理と予防策を徹底することで、床矯正装置の破損リスクを減らし、治療をスムーズに進めることができます。

治療中の不安・後悔の声・実体験の紹介

治療中に感じやすい不安と疑問の実例

床矯正の治療中、多くの患者や保護者が感じる不安には共通点があります。特に「装置が欠けた」「ワイヤーが折れた」「外し方が分からない」といったトラブル時の対応や、治療の進行に遅れが出ることへの心配が多く見られます。また、子ども自身が痛みや違和感を訴えた場合、保護者が正しい対処法や受診の必要性をすぐに判断できないことも悩みの一つです。装置が破損した場合の修理費用や期間、保険の適用範囲についても疑問が多く、情報不足による不安感が広がりやすい傾向です。

保護者・患者の口コミとその傾向分析

実際に床矯正を経験した保護者や患者からは、治療中に以下のような声が寄せられています。

不安・後悔の例	発生頻度	主な要因
装置が欠けたり壊れたりした	高い	過度な力・誤った取り扱い
取り外しや清掃が難しい	中程度	慣れ・説明不足
治療期間が長引いた	中程度	装置の破損や管理不徹底
子どものモチベーション維持が難しい	低い	痛み・違和感・通院回数
修理や紛失による追加費用の発生	高い	紛失・破損時の対応の遅れ

このような口コミからは、装置の取り扱い方法やトラブル時の対応策について十分な説明が求められていることが分かります。特に費用や治療期間に関する情報は、安心して治療を続けるための重要な判断材料となっています。

床矯正の治療期間・後戻りリスク・成功率を高めるポイント

床矯正の治療期間の目安と進行の流れ

床矯正の治療期間は、患者の年齢や歯並びの状態によって異なりますが、一般的には1年〜2年が目安です。成長期の子供は歯や顎の発達が活発なため、矯正効果が出やすく、治療期間が短縮されることがあります。治療の進行は、以下のようなステップで進みます。

治療ステップ	内容
初診・診断	現状分析と治療計画の立案
装置の作製・装着	床矯正装置の個別作製と正しい装着の指導
定期調整・経過観察	月1回程度の通院で装置の調整・効果確認
装置の取り外し	目標達成後に取り外し・保定装置へ移行

治療の初期段階では痛みや違和感が生じる場合もありますが、数日で慣れることが多いです。また、装置の取り外しやお手入れの方法を歯科医院でしっかりと指導してもらいましょう。

後戻りリスクが高いケースと予防策

床矯正で整えた歯並びは、治療後に後戻りするリスクがあるため注意が必要です。特に以下のようなケースで後戻りが起きやすい傾向があります。

• 成長期が終わる前に治療を終了した場合
• 装置の装着時間が短い、または自己判断で外してしまう場合
• 保定装置（リテーナー）を正しく使わない場合
• 歯並びに強い力がかかる習慣（頬杖・舌癖など）がある場合

予防策として、治療終了後も保定装置を指示通りに装着し、定期的な歯科受診を継続しましょう。

リスク要因	予防策
成長途中の治療終了	歯科医の指示に従い適切な治療期間を守る
装置の不適切な使用	決められた時間装着し、自己判断で外さない
保定装置の未使用	保定装置を毎日決められた時間使う
悪習癖	頬杖や舌癖をやめ、生活習慣を見直す

歯科医院での定期的な経過観察も後戻り防止につながります。

治療成功を左右する医院選びと患者の心構え

床矯正の成功には、信頼できる医院選びと患者・保護者の協力が不可欠です。医院選びのポイントは次の通りです。

• 小児矯正の症例数が多いクリニックを選ぶ
• 装置の取り扱いやトラブル時の対応が丁寧である
• 治療計画や費用の説明が明確で、不安や疑問にしっかり答えてくれる

また、患者や保護者には毎日の装置の装着・清掃を守ること、トラブルがあればすぐに歯科医院に連絡することが求められます。

医院選び・患者の心構えリスト

• 専門医や認定医が在籍しているか確認する
• 通いやすい立地・診療時間かチェックする
• 治療中の不安や疑問は必ず相談する
• 装置の破損や紛失時はすぐに医院へ連絡する

正しい知識と信頼関係があれば、床矯正の治療成功率は高まり、後戻りリスクも最小限に抑えられます。

緊急時の連絡体制と相談フローの整備で安心の治療環境を作る

床矯正装置が欠けた、壊れた場合は、迅速な対応と信頼できる相談先が患者とご家族の不安を軽減します。治療の質を保つためにも、緊急時の連絡体制や相談フローをしっかりと整備することが重要です。装置にトラブルが起きた際は、慌てずに正しい手順で連絡し、スムーズに適切な対応を受けられる環境が整っているかを確認しましょう。

緊急連絡先一覧とスムーズな予約方法

床矯正装置の破損やワイヤーが折れた時など、早急な対応が求められる場合は、以下のような連絡体制を整えておくことが安心につながります。

連絡内容	推奨連絡先	対応時間	予約方法
装置の破損・欠け	かかりつけ歯科医院	診療時間内	電話・Web予約
夜間や休日の緊急	地域の夜間歯科急患センター	夜間・祝日	電話予約のみ
紛失・修理費用相談	歯科医院または保険窓口	診療時間内	電話・窓口

スムーズな予約のコツ

• 歯科医院の公式サイトでWeb予約が可能な場合は、24時間いつでも手続きできます。
• 予約時には「床矯正装置の欠け」「ワイヤー折れ」など具体的な症状を伝えると、優先的に対応してもらえることがあります。
• 早めの連絡が治療の遅れやトラブルの拡大を防ぎます。
• 混雑が予想される時期や時間帯は、できるだけ早期に予約を取ることがスムーズな対応につながります。

相談時に準備すべき情報と伝え方のポイント

連絡や相談の際に必要な情報を整理しておくことで、迅速かつ正確な対応が受けられます。以下の内容をあらかじめ準備しましょう。

• 患者情報 氏名、生年月日、診察券番号
• 装置の状態 どの部分がどのように欠けた・壊れたか。ワイヤーの折れやブラケットの外れなど詳細を明記します。
• 痛みや違和感の有無 痛み・出血・口内炎の発生、食事や会話への影響がないか確認します。
• 発生時期と経緯 いつ、どんな状況でトラブルが起きたか簡潔に伝えます。

伝え方のポイント

• 可能であれば、装置の破損部分をスマートフォンで撮影し、写真を歯科医院へメールなどで送ると正確な判断材料になります。
• 伝える際は「床矯正のワイヤーが折れた」「取り外し時に欠けた」など具体的な表現を使いましょう。
• 口頭で伝える場合も、できるだけ具体的な症状や状況を整理して説明すると、より適切な対応を受けやすくなります。

迷った時の判断基準・チェックリストの提供

破損やトラブルの際、「すぐに受診すべきか」「自宅で様子を見てよいか」迷うことがあります。以下のチェックリストを参考にしてください。

受診が必要なケース

• 装置が大きく欠けている、または部品が外れてしまった
• ワイヤーが口内を傷つけて痛みや出血がある
• 痛み・腫れ・発熱などの症状がある
• 装置が合わず装着できない
• 歯並びや噛み合わせに違和感を感じる
• 説明が難しい場合や不安が強いとき

自宅で様子を見てよいケース

• 小さなヒビや軽度の欠けで、痛みや違和感が全くない
• 次回の定期診療日が数日以内にある
• 装置の取り外し・装着に問題がない
• 明らかに緊急性が低いと判断できる場合

判断に迷ったときは、必ず歯科医院へ連絡を入れ、指示を仰いでください。

早い段階で相談することで、治療の遅延や症状悪化を防げます。

また、不安な点や疑問があれば遠慮なく相談し、安心して治療を受けられるようにしましょう。

まとめ

床矯正装置の欠けや破損は、特に子どもの矯正治療で珍しくないトラブルです。装置はプラスチックやワイヤーで構成されているため、誤った外し方、強い衝撃、硬い食べ物、洗浄時の力の入れ過ぎなど、日常生活の些細な行動でも破損が起こり得ます。欠けた状態を放置すると治療効果が低下し、歯列への力が適切にかからないことで治療期間の延長、虫歯・歯周病リスクの上昇、口内の傷などのトラブルにつながります。そのため、早期発見と早めの受診が非常に重要です。

破損時の正しい応急処置は、①無理に装置を触らない②外せる場合は安全に外し専用ケースで保管③欠けた破片は捨てず持参④口内に痛みや出血があればガーゼで保護⑤すぐ歯科医院に連絡、の流れが基本です。特に、市販の接着剤での自己修理や破損したまま使用を続ける行為は、症状悪化や追加費用の原因となるため避けるべきです。子どもが自分で着脱する場合は、両手で均等に力をかけて外す、ワイヤーをつままないなど正しい方法の習得が不可欠です。

修理費用は状態により幅があり、軽度の欠けは3,000〜10,000円、ワイヤー折れは5,000〜20,000円、再作製は20,000〜50,000円が目安です。基本的に矯正治療は保険適用外ですが、先天疾患や顎変形症など特定の症例では保険対象になる場合もあります。紛失や誤った扱いによる破損は自己負担となるケースが多く、診療側の初期不良のみ無料になる可能性があります。

トラブルの多くは、硬い食べ物を食べる、スポーツ中に装置をつけたまま衝撃を受ける、ワイヤーを触る、ティッシュに包んで紛失するといった日常の習慣に起因します。専用ケースでの保管、優しいブラッシング、直射日光・高温の回避など、毎日の管理が予防の鍵です。保護者は装着時間の管理、清掃の確認、異常の早期発見をサポートすると良いでしょう。

治療期間は一般的に1〜2年で、後戻りを防ぐため治療後の保定装置の使用や悪習癖の改善が不可欠です。医院選びでは、小児矯正の経験や説明の丁寧さ、トラブル時の対応力が重要ポイントとなります。また、破損時に慌てないために、緊急連絡先、相談時に伝えるべき情報、受診の判断基準を家族で共有しておくと安心です。

床矯正装置の破損は決して珍しくありませんが、正しい知識と早めの対応があれば治療への影響を最小限に抑えられます。日常管理・予防策を徹底し、疑問があれば速やかに歯科医院へ相談することで、安心して治療を進めることができます。

医院概要

医院名・・・ さいわいデンタルクリニック札幌大曲
所在地・・・〒061-1278 北海道北広島市大曲幸町6丁目1 インターヴィレッジ大曲
電話番号・・・ 011-375-7653