拡大床を用いた矯正で歯並びは変わる?子どもと大人の装置や期間について

歯並びの乱れや、あごの発育バランスに違和感を感じていませんか?成長期に現れやすい歯列のズレやスペース不足は、放置すると抜歯が必要になる可能性や、後々の歯列矯正で高額な治療につながるケースも少なくありません。そんな中、あごの骨格成長にアプローチできる拡大床矯正は、子どもから大人まで幅広い年齢に適応できる装置として注目されています。

歯科医師による精密な診断のもとで使用される大床タイプの装置は、取り外しが可能で日常のケアもしやすく、治療中の生活への影響を最小限に抑えられる工夫が施されています。実際に矯正歯科の現場では、マウスピースとの併用や症例別に応じた装着時間の調整など、多様な方法が導入されています。

拡大によって得られるスペースは、永久歯のスムーズな生え変わりや、上下の歯列バランスの改善にもつながるため、歯科的な目的を明確にした早期対応が求められます。患者にとって気になる費用や装着中の違和感、痛みといった課題も、正しい知識とケアの方法を知ることで十分に対処が可能です。

この記事では拡大床を用いた矯正で知っておきたい基本情報を詳しくまとめました。

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さいわいデンタルクリニック札幌大曲は、患者様一人ひとりの笑顔を大切にし、その笑顔が持続することを目標としています。信頼関係の構築と妥協のない治療を約束しており、患者様の負担を軽減するために最新の設備を導入し、予約時間通りの診察を心がけています。
クリニックでは、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科、審美治療、予防歯科など幅広い診療科目をご提供しており、患者様の様々なニーズに応えることが可能です。特に、痛みの少ない治療、ホワイトニング、小児矯正など、患者様の快適さを重視した治療法をご提供しています。
患者様の健康と笑顔を守るために、スタッフ一同が全力でサポートいたします。

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拡大床矯正とは何か

拡大床の構造と基本的な働き

拡大床矯正は、主に子どもや若年層に向けて用いられる矯正治療のひとつで、取り外し可能な装置を使用してあごの幅を広げることを目的としています。この装置は「拡大床」と呼ばれ、プラスチックの床部分と金属のワイヤーやスクリュー(ネジ)で構成されており、主に上顎や下顎の骨格に働きかけて歯列のスペースを確保します。

装置の中央には拡大用のネジが内蔵されており、決められた間隔でネジを少しずつ回転させることにより、少しずつあごの骨を左右に広げる働きをします。これにより、歯が生えるための十分なスペースを確保し、歯並びの乱れや重なりを防ぐことが可能になります。自然な成長と組み合わせることで、将来的な抜歯や固定式装置を避けられる可能性も高くなります。

この方法は歯列矯正における予防的なアプローチとも言え、永久歯が生え揃う前の段階でスペースを確保することができれば、より複雑な矯正治療に進む必要が少なくなるケースもあります。成長期の骨は柔軟性があるため、ゆっくりと時間をかけてあごを広げることに適しており、急激な変化を避けながらも理想的な歯列アーチに近づけることが可能です。

この治療が注目される背景には、歯列の乱れだけでなく、呼吸や姿勢、発音などの全身への影響があることも挙げられます。あごのスペースが狭いままだと、舌の位置や鼻呼吸の妨げになり、睡眠の質や成長発育にも影響を与えると考えられています。そのため、歯並びだけでなく、機能面の改善も視野に入れたアプローチとして関心が高まっています。

拡大床の構造と基本的な特徴をまとめました。

項目内容
構造プラスチック製の床部分と金属ワイヤー・ネジ
使用部位主に上顎(場合により下顎)
使用目的あごの骨を横方向に拡大し、歯列のスペースを確保
拡大方式ネジを回して徐々に拡大(1日~数日に1回の調整)
装着時間基本的に1日14時間以上推奨(就寝時含む)
取り外し可能か可能(食事や歯磨きのときに外すことができる)

取り外しができるという点は、食事中や歯磨きの際に利便性が高いというメリットを持っています。装着時間が不十分になると十分な効果が得られないため、患者本人や保護者の協力が非常に重要になります。

装着初期には軽い違和感や発音しづらさを感じることがありますが、多くの場合は数日から数週間で慣れていきます。歯科医師の指導のもと、定期的に経過観察を受けながら適切に使用することで、歯列矯正の成功につながることが期待されます。

拡大床は一見シンプルな構造ながら、歯列矯正における重要な役割を果たしており、特に成長過程にある子どもにとっては、将来の噛み合わせや見た目にも大きな影響を与える治療法です。現在では、装置の種類や材質も進化しており、患者に合わせたカスタマイズも可能です。

成長期に注目される理由と背景

拡大床矯正が成長期に特に推奨される理由は、子どもの骨格が柔軟で変化しやすいという特性にあります。成長途中のあごの骨は、適切な刺激を与えることで広がりやすく、自然な発育を促す補助として拡大床が機能します。この柔軟性が大人と大きく異なる点であり、あごの成長を利用することで矯正の負担を軽減することが可能になります。

特に混合歯列期と呼ばれる乳歯と永久歯が混在する時期は、歯並びの変化が活発であり、歯がきれいに並ぶためのスペースが足りなくなることがよくあります。この段階で拡大床を使用することで、歯が自然に生えるための土台が整い、抜歯を避けられる可能性も高くなります。矯正装置を用いた期間も比較的短く済む傾向があります。

成長期に矯正を始めることには、機能面への影響も見逃せません。あごの幅が不足している場合、舌が正しい位置に置かれず、口呼吸や発音障害の原因となることがあります。拡大床により口腔内のスペースを確保することで、舌の動きがスムーズになり、鼻呼吸の促進にもつながります。これにより、集中力や睡眠の質といった生活全般にも良い影響が及ぶことがわかってきています。

治療開始のタイミングについては、永久歯が生えそろう前の方が理想的とされており、歯科医師の診断によって適切な時期が判断されます。早期発見と早期介入が重要であり、少しでも歯列や噛み合わせに違和感がある場合は、専門の矯正歯科での相談が推奨されます。

成長期に拡大床が注目される主な理由は以下の通りです。

要素内容
骨の柔軟性成長中の骨は広がりやすく、矯正効果が得られやすい
歯列の変化が活発混合歯列期に対応することで、自然な歯並びへ導きやすい
生活への影響軽減呼吸や発音、姿勢に良い影響を与える可能性がある
抜歯リスクの低減将来の複雑な矯正を回避できる可能性がある
治療期間の短縮成長と並行することで装置の使用期間が短く済むこともある

保護者が子どもの生活習慣や装着状況を管理しやすいという点も、成長期における拡大床の導入を後押しする理由のひとつです。自己管理が難しい年齢であるからこそ、家庭でのサポートが効果に大きく関わってきます。

装着時間が短い、取り外しを忘れる、ネジの回転が適切に行われないなど、使用方法を誤ると期待される効果が得られにくくなるため、歯科医院での定期的な指導と確認は不可欠です。

成長期は拡大床矯正にとって非常に適したタイミングであり、見た目の改善だけでなく機能面の健康にもつながる可能性があることから、多くの家庭で注目されています。専門的な知識と適切なサポートがあれば、将来の歯並びや口腔機能を良好に保つための第一歩となるでしょう。

拡大床矯正の種類と違い

取り外せるタイプと固定式の比較ポイント

拡大床矯正には、大きく分けて取り外し可能な可撤式と、歯に装着したまま使用する固定式の二つのタイプが存在します。これらの装置はそれぞれ構造や使用感、管理方法、治療中の生活への影響が異なるため、日常生活にどのような影響を与えるかを理解したうえで選ぶことが大切です。

取り外し可能なタイプは、患者自身が簡単に着脱できる構造になっています。主に就寝中や長時間の自宅滞在時に装着することが多く、食事や歯磨きの際には外して使えるという利便性が特徴です。固定式は歯の表面に直接接着されており、専門の歯科医師が装着と調整を行います。そのため、患者自身が装置を取り外すことはできませんが、装着忘れや紛失のリスクがないという利点もあります。

取り外し可能なタイプは、使用者の装着時間の管理が必要です。決められた時間装着しなければ、治療効果が十分に得られません。特にお子様の場合、装着の習慣化が難しく、保護者のサポートが不可欠です。装置を外すことで歯磨きがしやすく、虫歯や歯肉炎のリスクを軽減できるという衛生面でのメリットがあります。

取り外し式と固定式の主な比較ポイントを表にまとめました。

比較項目取り外し式固定式
装着の自由度着脱可能常に装着
衛生管理歯磨きしやすく清潔を保ちやすい歯磨きの工夫が必要
効果の安定性装着時間に左右されやすい効果が安定しやすい
装置の破損リスク紛失・破損の可能性がある装着中の破損のリスクがある
メンテナンス自宅でも簡単にできる専門医の管理が必要
装着時の違和感慣れれば少ない初期に異物感を感じやすい

取り外し式の拡大床は、柔軟性のある治療を希望する方や、衛生面を重視する家庭に向いています。固定式は装着を忘れがちな年齢層や、短期間で確実な効果を求めるケースに適していると言えるでしょう。装置ごとの特徴を理解し、自分またはお子様の生活スタイルや性格に合ったタイプを選ぶことが、治療の継続と効果の向上につながります。

どちらのタイプも、矯正治療において一定の役割を果たしますが、それぞれにメリットと注意点があります。歯科医師との相談を通じて、装置の構造や使用目的を理解しながら、自分に合った治療方法を選択していくことが大切です。

成長段階に応じた適用の考え方

拡大床矯正は、年齢や成長段階に応じて治療方針が大きく異なります。特に子どもの場合は、成長に合わせてあごの骨や歯列が変化するため、タイミングを見極めて適切な装置を選択することが重要になります。一般的に使用されるのは小児期から思春期にかけてであり、この期間は骨が柔らかく変形しやすいため、装置による拡大が効果的です。

小学校低学年から高学年にかけての混合歯列期では、乳歯と永久歯が共存しているため、歯列のスペース不足が起こりやすくなります。この時期に拡大床を使うことで、将来的な抜歯のリスクを軽減しながら、永久歯の萌出スペースを確保できます。子ども本人に治療への理解が深まりやすくなる小学校高学年以降は、装置の管理もしやすくなるため、治療の進行も比較的スムーズです。

成長段階に応じた装置の使用傾向と適用の目安は以下の通りです。

年齢層骨の柔軟性装置の適用傾向特徴
幼児〜低学年非常に高い拡大床(取り外し式)骨の成長に合わせやすく予防的介入が可能
小学校高学年高い拡大床(取り外し式または固定式)装置の管理がしやすく治療に協力的
中学生〜高校生やや柔軟性あり固定式が主流装着管理が安定しやすい
成人(20代以降)柔軟性が低下固定式+補助装置の併用が必要拡大に時間がかかることが多い

年齢に応じた装置の使い分けは、単なる骨の成長度合いだけでなく、生活リズムや本人の協力度、装置への適応力にも左右されます。幼児や低学年の子どもは、装置の装着を嫌がるケースも多く、保護者の支援が成功の鍵を握る要素になります。逆に、中学生以降は自分の意思で治療に取り組むことができる反面、見た目や違和感に対して敏感な反応を示すことがあり、心理的な配慮も必要です。

成長段階によって適切な装置や治療計画は大きく異なります。歯科医院では、年齢やあごの成長状態を診断した上で、患者ごとに最適な治療方針を提案することが一般的です。適切なタイミングで拡大床を導入することで、将来の矯正治療をよりスムーズかつ効果的に進めることが期待されます。

生活への影響と使い方の工夫

食事や歯磨きへの配慮

拡大床矯正は、歯列や顎の骨格に作用する効果的な治療法である一方で、日常生活に少なからず影響を及ぼす治療法でもあります。特に装着中の「食事」と「歯磨き」には注意すべき点が多く、対応を誤ると装置の破損や虫歯、歯肉炎といったトラブルに発展することもあります。

装置の装着中は「噛む力」が分散されにくくなり、硬い食品や粘着質のものを食べた場合、装置に過剰な負荷がかかってしまうリスクがあります。とくにネジの部分やプレートの接合部に力が加わると、ゆがみや破損、最悪の場合は装置の再作製が必要となります。硬い煎餅、ナッツ類、キャラメル、ガムなどは避けたほうが賢明です。

食事のたびに装置を外すタイプの拡大床の場合、必ず清潔な容器に保管する必要があります。ティッシュにくるんで保管すると誤って捨てられてしまうリスクがあり、実際に紛失例も少なくありません。外食時や学校などで保管する際には、通気性があり密閉されない専用ケースの使用が推奨されます。

このほか、拡大床使用中の食事および歯磨きにおける注意点は以下の通りです。

生活場面注意点と工夫
食事中・硬い食材は避ける・装置は外してから食べる(可撤式)
外食・学校など・通気性のある専用ケースに保管・ティッシュ包みは厳禁
食後の清掃・歯と装置の両方を磨く・歯間ブラシやタフトブラシを活用
装着直後の痛み・数日で慣れるが、痛みが強い場合は歯科医師に相談
間食・甘いもの・虫歯リスクが上がるため控えるか、清掃を徹底

矯正治療を受けるお子様の場合、「痛い」「違和感がある」といった感覚により、装着を嫌がることもあります。このような場合には、最初は短時間の装着から慣れさせ、少しずつ装着時間を延ばすことで抵抗感を減らすことができます。歯科医師や保護者が「装着する理由」や「治療の目的」を丁寧に伝えることで、治療への理解と協力を得やすくなります。

快適で安全な矯正治療を継続するためには、日常生活における小さな習慣や工夫の積み重ねが非常に重要です。家庭内でルールを決め、毎日の歯磨きや装置の管理を習慣化することで、スムーズな治療が可能となります。

装置を長持ちさせる日常のケア

拡大床矯正において、装置そのものの耐久性を保つためには、毎日のケアと管理が不可欠です。適切な方法で清掃し、正しく保管することによって、装置の変形や破損を防ぎ、より安定した治療効果が得られます。清潔を保つことは口腔内の健康維持にも直結し、虫歯や歯周病の予防にも効果的です。

まず清掃についてですが、装置は基本的に毎日、使用後に洗うことが推奨されます。特に取り外し式の装置は、食べカスや唾液に含まれる細菌が付着しやすく、長時間そのままにしておくと臭いや汚れが定着する原因になります。洗浄には、歯ブラシと中性洗剤(または専用の義歯洗浄剤)を使い、ぬるま湯で優しくこすり洗いをします。熱湯は変形の原因となるため厳禁です。

日常の装置ケアに関するポイントは以下の通りです。

ケア項目適切な方法
日常の清掃・歯ブラシと中性洗剤で洗浄・熱湯やアルコールは使用不可
週1回の徹底洗浄・義歯洗浄剤に浸け置き(使用時間は製品ごとの指示に従う)
保管方法・通気性のある専用ケース使用・直射日光、高温を避ける
装置の取り扱い・落下させないよう注意・外したらすぐケースに入れる
歯科医院での点検・装置の歪み、ネジのゆるみを定期的にチェック

拡大床の多くは、レジンと金属で構成されており、素材自体は丈夫ですが、使い方次第で寿命に大きな差が出ます。特に装着・取り外しの際に力を入れ過ぎると、金属部分が曲がったり、レジン部分にヒビが入ることがあります。着脱時には両手を使い、ゆっくりと力を分散させるのが正しい方法です。

矯正治療は長期にわたることが多いため、装置を大切に扱い、日々のケアを丁寧に行うことが、スムーズな治療成功への近道となります。装置の管理が行き届いていれば、治療にかかる費用や期間も最適化され、余計なトラブルを回避することが可能です。拡大床を生活の一部として無理なく取り入れ、毎日の習慣としてケアを継続することが、安心して治療を進めるための重要なポイントです。

気になる使用感や違和感への対処

痛みや違和感はどの程度あるか

拡大床を使用し始めたばかりの時期には、多くの方がある程度の痛みや違和感を経験します。これは、歯列や上あごに装置が物理的に働きかけ、骨や歯が動き始めるために起こる自然な反応です。個人差はあるものの、装置の装着初期には圧迫感や軽度の痛み、さらには装置が当たる部分の歯肉に違和感を覚えることもあります。

一般的には、装着から2〜3日程度で徐々に口腔内が装置の存在に慣れていき、痛みや異物感は軽減されていきます。しかし、装着直後やネジを調整した直後には、一時的に再び違和感が強くなる場合があります。このような周期的な不快感は、装置が正しく働いている証拠とも言えます。慣れてくると、装置がある状態でも会話や咀嚼に支障を感じにくくなるでしょう。

使用初期に感じやすい症状と、慣れるまでの一般的な目安期間をまとめました。

違和感の種類主な要因慣れるまでの期間の目安
圧迫感ネジを回すことによる歯列の拡大圧約2〜3日
歯の動揺感歯が少しずつ動き始める際の自然な現象約1週間〜10日
歯ぐきの痛み装置の金属部が粘膜に接触数日以内に軽減(当たる部分の調整が必要な場合あり)
顎の疲労感筋肉の使い方の変化数日〜1週間
頭痛・肩こり感稀に咬合の変化が筋肉に影響することがある継続する場合は歯科医師に相談

痛みの種類や強さには個人差があり、特に子どもは不快感を口に出すことが多く、保護者は日々の観察と声かけを通じて様子を確認することが大切です。痛みが強すぎる、装置が歯肉に食い込んでいる、口内炎ができているといった場合は、無理に装着を続けず歯科医院に相談することが推奨されます。調整や修正を行うことで、快適に装着できるようになるケースがほとんどです。

話しにくさや見た目に関する不安

拡大床を装着していると、初期には会話時に話しづらさを感じる方も少なくありません。特に取り外し式の装置であっても、装着中には上あごに装置が密着するため、舌の動きが制限されやすく、サ行やタ行といった舌先を使う発音に違和感が生じやすくなります。これは装置の形状や舌の位置関係によって起こるものであり、発音に慣れるまでの一定期間が必要となります。

このほか、拡大床装着中に感じやすい発音や見た目に関する不安とその対策を表にまとめました。

不安内容主な原因解消または軽減のポイント
発音がしにくい舌の可動範囲が制限される音読やゆっくり話す練習、装着への慣れ
サ行・タ行の違和感舌先の位置と装置の干渉舌の動かし方を意識して話す習慣
人前での見た目口を開けたときに装置が見える場合がある写真撮影や会話時には取り外し可能(可撤式)
会話中の違和感唾液の増加や発音の不安定さ定期的な発音練習と継続装着で改善されやすい
笑顔の印象が変化装置による口元の張り感表情の練習で自然な笑顔を取り戻す工夫

発音の違和感は「慣れる」ことが大きな解決策となります。自宅で本を音読する習慣をつけたり、日記を声に出して読むなど、舌の動きを訓練することで早期の適応が期待できます。どうしても違和感が強く、生活に支障を感じるようであれば、装置の形状や位置の微調整について歯科医師に相談することも視野に入れると良いでしょう。

拡大床は矯正治療の中でも比較的生活に取り入れやすい方法ですが、最初は戸惑いや不安があるのが自然です。自分自身のペースで少しずつ慣れていくことで、治療も快適なものへと変化していきます。話しにくさや見た目に関する疑問は一つ一つ丁寧に対応していくことが大切です。

拡大床矯正を検討するときの考え方

歯列や顎の状態を知るためのポイント

拡大床矯正を始めるかどうかを判断する際には、まず自身や子どもの歯列や顎の状態を正確に理解することが重要です。見た目だけでは判断しにくいため、歯並びが密集している、前歯に重なりがある、奥歯が内側に倒れているなど、気になる点があれば一度専門的な視点で確認する必要があります。特に成長期の子どもでは、顎の発育が進行中であり、骨格の広がりを活かせるタイミングを逃さないように注意することが求められます。

拡大床が適しているかを見極めるには、日常的に以下のような状態が見られるかどうかを確認してみましょう。上下の前歯がうまくかみ合っていない、笑ったときに歯が斜めに見える、永久歯が生えるスペースがないといった兆候がある場合は、歯列の拡大が必要になることがあります。

咬み合わせや顎のバランスが崩れていると、咀嚼だけでなく姿勢や発音にも影響を与えることがあるため、外見上の問題だけにとどまらず、口腔機能全体を意識することが大切です。

一般的に拡大床矯正の対象となりやすい歯列の特徴とチェックポイントをまとめました。

歯列の特徴気をつけたい状態自己チェックの目安
前歯の重なりが強い歯が斜めに生えていたり、回転していることがある鏡で見たときに歯の表面が隠れている部分が多い
顎が小さい永久歯の萌出スペースが不足する可能性下の前歯が内側に押し込まれているように見える
奥歯のかみ合わせが浅い上下の奥歯がずれてかみ合っていない食べ物をかむときに偏った動きになることがある
上下の前歯がかみ合わない前歯が開いていたり、かみ合わせが深すぎることがある横顔で前歯の先端同士が当たっていない
口呼吸や鼻づまりが多い顎の発育や舌の位置に影響が出ている可能性寝ているときに口が開いている、いびきがある

日々の生活の中で、歯磨きがしにくい、顎が疲れやすい、口が開きやすいといった違和感がある場合にも注意が必要です。こうした感覚は、顎の発育バランスが崩れているサインの可能性があります。自分だけでは判断が難しいと感じた場合は、専門の歯科医院でのカウンセリングを通じて現状を把握するのが安心です。

相談先を選ぶときの目安

拡大床矯正を検討するうえで、どこに相談すべきかという点は大きな関心事です。矯正治療は長期間にわたることが多いため、信頼できる相談先を見極めることが成功のカギとなります。相談先には、一般歯科でも矯正を扱っているところから、矯正専門のクリニックまでさまざまな選択肢があります。それぞれに特徴があるため、複数の視点から比較して選ぶことが望まれます。

まず重要なのは、矯正に関する十分な知識と経験を有する専門家が在籍しているかどうかです。拡大床は骨格の成長や歯の移動を計画的に行う装置であるため、誤った診断や装置の使い方は口腔内に悪影響を及ぼすこともあります。そのため、矯正歯科において経験年数や専門資格を確認できると安心感が増します。

このほか相談先を選ぶ際のポイントは以下の通りです。

確認すべき要素内容の目安チェックポイント
経験・実績拡大床矯正の取り扱い経験が豊富な医師がいるかウェブサイトでの症例紹介、資格・経歴の明示
カウンセリング内容初診でしっかりと口腔内の状態を把握し説明があるか質問に丁寧に答えてくれる、治療計画の提示がある
治療方針と対応長期的なフォローや緊急対応の有無通院頻度やトラブル時の対応体制を確認
衛生管理と設備装置の清潔さや治療環境の整備がされているか院内の清掃状況や使用器具の衛生管理の様子
継続的なサポート体制治療期間中に適切な調整と観察がなされているか定期検診の有無や保護者への説明があるか

相談先によっては、拡大床以外の治療法も含めた提案をしてくれる場合があります。そういった視点から幅広い治療の選択肢を提供してくれるところを選ぶことも、自分に合った方法を見つけるうえで有効です。安心して相談できる環境であれば、治療に対する不安も軽減され、前向きに取り組めるようになるでしょう。

まとめ

歯並びやあごの発育に不安を感じたとき、拡大床矯正はその原因に早くから向き合える手段のひとつとして注目されています。スペース不足による歯列の乱れや噛み合わせの問題は、成長期の子どもや顎の骨格が柔軟な時期に適切な対応をすることで、将来的な抜歯や長期の治療を避ける可能性が高まります。

拡大床は大床と呼ばれる装置を用いて、上顎や下顎の骨を広げることにより、永久歯が生えそろうためのスペースを確保する働きがあります。取り外しができる点も、生活スタイルに合わせた柔軟な装着が可能で、日常生活への負担が軽減されやすい点として選ばれています。装置の種類や装着期間、成長との関係を正しく理解することで、より効果的な治療が進めやすくなります。

矯正歯科や小児歯科など、専門性のある相談先を選ぶことも重要な判断材料になります。経験豊富な歯科医師のもとで、骨格や歯列の状態を的確に診断し、無理のない範囲で進めることが安心感につながります。

早めに行動することで、痛みやトラブルの回避にもつながり、結果的に費用や時間の負担を抑えることも期待できます。拡大床矯正は、正しい情報と判断をもとにすれば、長期的な口腔内の健康を守るための有効な選択肢となり得ます。

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患者様の健康と笑顔を守るために、スタッフ一同が全力でサポートいたします。

さいわいデンタルクリニック札幌大曲
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よくある質問

Q. 拡大床矯正の費用はどれくらいかかりますか
A. 拡大床矯正の費用は、装置の種類や通院頻度、使用する期間によって異なります。例えば取り外し式の装置と固定式の装置では、構造や材料が異なるため金額に差が出ることもあります。矯正歯科や歯科医師の専門性、診療体制の違いによっても価格設定が変動する傾向があります。あごの成長段階に合わせた調整やトラブル対応の手厚さなど、治療全体のクオリティを含めて費用を比較することが重要です。

Q. 拡大床矯正で本当に歯列や歯並びは改善されますか
A. 拡大床矯正は、上顎や下顎の骨格を少しずつ広げることで歯列を整える治療方法です。特に成長期にあるお子様にとっては、骨の柔軟性を活かして効果的にスペースを確保できるため、抜歯を回避できる可能性もあります。症例によっては、永久歯の生え変わりをサポートし、歯並びの改善や噛み合わせの調整に役立つケースもあります。矯正の適応は年齢や骨格状態によって左右されるため、事前の診断が重要です。

Q. 装置の違いでどんなデメリットがありますか
A. 拡大床矯正には、取り外し可能な装置と固定式の装置があります。取り外し式は清掃や食事の際に便利ですが、装着時間が不十分だと効果が出にくいリスクもあります。固定式は効果が安定しやすい一方で、歯磨きがしにくくなることや一時的な痛み、違和感を感じやすいというデメリットがあります。それぞれのメリットとリスクを比較し、生活習慣や患者の年齢に応じた適切な選択が必要です。

Q. 拡大床矯正中に気をつけるべきトラブルはありますか
A. 拡大床矯正中には、装置のネジの緩みや清掃不足による汚れの蓄積、会話中の違和感といったトラブルが起こることがあります。特に装着直後は、あごや舌の動きに影響が出るため、発音のしにくさを感じることもあります。装置の洗浄や保管の方法を正しく守ることで、衛生状態を維持しながらトラブルを回避できます。定期的な診察で歯科医師が状態をチェックすることも、効果的な改善と予防につながります。

医院概要

医院名・・・ さいわいデンタルクリニック札幌大曲
所在地・・・〒061-1278 北海道北広島市大曲幸町6丁目1 インターヴィレッジ大曲
電話番号・・・ 011-375-7653

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医療法人miraiさいわいデンタルクリニック