さいわいデンタルクリニック札幌大曲は、患者様一人ひとりの笑顔を大切にし、その笑顔が持続することを目標としています。信頼関係の構築と妥協のない治療を約束しており、患者様の負担を軽減するために最新の設備を導入し、予約時間通りの診察を心がけています。
クリニックでは、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科、審美治療、予防歯科など幅広い診療科目をご提供しており、患者様の様々なニーズに応えることが可能です。特に、痛みの少ない治療、ホワイトニング、小児矯正など、患者様の快適さを重視した治療法をご提供しています。
患者様の健康と笑顔を守るために、スタッフ一同が全力でサポートいたします。
お知らせ

「矯正装置って、どれがいいの?」そんな疑問をお持ちではありませんか。
ワイヤーや床タイプなど、矯正の選択肢は多く、それぞれに装着感や治療効果、通院の頻度など明確な違いがあります。特に歯並びの改善に取り組むにあたっては、見た目だけでなく期間や費用、日常生活への影響も無視できない大切な判断材料です。
たとえば、固定型のワイヤーを選ぶと歯の移動が比較的スムーズに進む一方で、取り外しできないため食事や清掃に工夫が必要です。反対に床タイプは子どもや成長期に適しており、矯正歯科でも柔軟な対応が可能とされていますが、毎日の装着時間を自己管理する必要があります。このように、装置の特性を理解しないまま治療を始めると、後戻りのリスクや装置の不適合による失敗もあり得ます。
この記事では、ワイヤー矯正と床矯正について矯正装置をはじめとする違いなど、治療を受ける前に知っておきたい重要ポイントについて詳しくまとめました。

院名 | さいわいデンタルクリニック札幌大曲 |
---|---|
住所 | 〒061-1278北海道北広島市大曲幸町6丁目1 インターヴィレッジ大曲 |
電話 | 011-375-7653 |
矯正装置の種類と特徴
ワイヤー矯正の基本構造と仕組み
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな器具を取り付け、そこにアーチワイヤーを通して歯を少しずつ動かしていく方法です。このワイヤーは歯に継続的な力をかけることで、時間をかけて理想的な位置に導きます。使用されるブラケットの素材には金属製やセラミック製があり、前者は強度とコスト面に優れ、後者は目立ちにくさを重視する場合に選ばれます。
アーチワイヤーには形状記憶合金などが使われており、温度変化により元の形に戻る性質があるため、効率的な歯の移動が可能になります。また、ワイヤーの太さや素材の違いにより、かかる力の強さや移動スピードを調整することもできます。
さらに、歯を動かす範囲によっても調整方法が異なります。全体的な歯列を動かす全顎矯正、前歯部のみに焦点をあてた部分矯正など、患者の目的に合わせて治療内容が設計されます。定期的な通院が必要で、その都度ワイヤーの張力を変えることで計画的に歯列の改善が進められます。
このようにワイヤー矯正は、細かい歯の移動や噛み合わせの調整が可能であり、多くの症例に適応できる治療方法といえます。患者の希望や口腔状態に応じて、最も適した治療計画が立てられるため、専門的な診査と相談が不可欠です。
床矯正装置の構造と適用範囲
床矯正は、主に子どもを対象とした取り外し可能な装置であり、成長期の骨格の発達を利用して顎の幅を広げたり、歯の萌出スペースを確保したりする目的で用いられます。装置はアクリル樹脂の土台部分と金属製の拡大ネジ、保持用のワイヤーで構成されています。これらを口腔内の上顎または下顎に装着することで、歯列や顎の形を望ましい方向に誘導します。
床矯正装置は可撤式であり、食事や歯磨きの際に取り外しができるため、口腔衛生を保ちやすいという特徴があります。また、外した状態では会話や発音も自然に行えるため、生活への負担が少ない治療方法といえます。ただし、継続的な装着が求められるため、患者本人と保護者の協力度が治療効果に大きく影響します。
使用される時期は主に小学生低学年から中学年頃であり、成長に伴って顎の拡大が可能な年齢が適しています。骨の発育が終了してからでは装置の効果が限定されるため、早期の診断と開始が望ましいです。
成長期の子どもにとって、将来的に歯を抜かずに矯正が完了する可能性を高める手段として有効であり、初期治療として位置づけられることが多いです。
ワイヤー矯正と床矯正の併用について
ワイヤー矯正と床矯正の併用は、それぞれの特長を活かすことで矯正治療の効果を高める方法です。床矯正により成長期に顎の幅を広げてスペースを確保した後、ワイヤー矯正で歯の細かい移動や噛み合わせの調整を行うことで、より理想的な歯列を実現できます。
この併用は、床矯正単独では達成しにくい複雑な歯列不正や、歯の回転や傾きといった問題に対応するために行われます。床矯正で骨格的な基盤を整え、ワイヤーで仕上げることで治療の安定性も向上します。また、初期に床矯正を行うことで永久歯を抜かずに済む可能性も高まります。
併用治療を選ぶ際には、成長のタイミングや歯の萌出状況を見極めることが重要です。顎の発育が活発な時期に床矯正を行い、その後の仕上げとしてワイヤー矯正に移行する流れが一般的です。この過程を適切に管理することで、全体の治療期間や負担を軽減できる可能性があります。
それぞれの装置の特徴を表にまとめました。
比較項目 | ワイヤー矯正 | 床矯正 |
装置の構造 | 固定式(ブラケットとワイヤー) | 可撤式(アクリルと金属ネジ) |
使用対象 | 永久歯列期以降 | 成長期の混合歯列期 |
生活の影響 | 常時装着で発音や清掃に注意 | 取り外し可能で清掃が容易 |
調整の頻度 | 定期的に医師が調整 | 家庭で拡大ネジを調整 |
治療の流れ | 単独または仕上げ段階に使用 | 初期段階に使用されることが多い |
このように、床矯正とワイヤー矯正の併用は、長期的に安定した歯列の獲得を目指す上で効果的な選択肢となります。専門的な診断のもと、患者の成長段階や歯列状態に合わせた柔軟な対応が求められます。
矯正治療の流れと装置の装着手順
初診から診断までのステップ
矯正治療は、初診から診断に至るまでに複数の工程を踏んで進められます。まず初めに行われるのはカウンセリングです。ここでは、患者が抱える歯並びや噛み合わせに関する不安、希望する治療方針について詳細にヒアリングがなされます。カウンセリングは治療の入口であり、患者が安心して治療に臨めるようにするための重要なステップです。
その後、精密検査に移行します。検査では口腔内の状態を立体的に把握するためにレントゲン撮影を行い、さらに上下の歯型を取ることで、噛み合わせの詳細な分析を行います。加えて、顔貌写真や口腔内写真の撮影によって見た目のバランスも確認され、これらの情報を総合的に評価することで正確な診断が可能になります。
診断の段階では、集めた検査データをもとに医師が患者一人ひとりに最適な治療プランを立案します。この際には、どの装置を使用するか、どのくらいの期間で歯を動かしていくかといった概要が説明されます。また、治療にかかる回数や期間、日常生活への影響なども丁寧に案内され、患者の理解と同意を得た上で治療をスタートさせます。
この診断時には、予測される治療の成果やリスクについてもあらかじめ伝えられるため、患者が納得した状態で矯正治療に入ることができます。初診から診断までの流れが円滑かつ丁寧であることは、後の治療の成否にも影響するため非常に重要です。
矯正装置の装着手順と所要時間
矯正装置の装着は、治療計画に基づき、患者の歯の状態と使用する装置の種類によって手順が異なります。ブラケット矯正の場合、まず歯の表面をしっかりと洗浄し、乾燥させた状態で接着処理を行います。その後、ブラケットと呼ばれる小さな金属やセラミック製の装置を一歯ずつ丁寧に接着します。この際、位置や角度が非常に重要であり、微細なズレも治療結果に影響を及ぼすため、精密な技術が求められます。
矯正装置の種類ごとの装着方法と所要時間の目安は以下のとおりです。
装置の名称 | 装着方法の特徴 | 所要時間の目安 |
ブラケット矯正 | 歯の表面に直接装着、ワイヤー固定 | 約一時間程度 |
床矯正装置 | 歯列に合わせて微調整、着脱可能 | 約三十分程度 |
これらの作業はすべて専門的な工程であり、治療効果を左右するため、事前準備と技術的な精度が非常に求められます。加えて、装着後の違和感や痛みが想定されるため、その対応策についても患者に丁寧に説明が行われます。使用開始初期には食事や発音に違和感が出ることもありますが、適切な指導のもとで時間とともに順応していくことが多くのケースで確認されています。
治療中の調整と通院頻度
矯正治療が始まると、歯の動きに合わせて装置の調整が必要になります。この調整作業は、矯正治療の進行を管理し、目標とする歯列に向けて正確に誘導するために不可欠です。ブラケット矯正の場合、一定期間ごとにワイヤーの交換や締め直しを行い、歯にかかる力の方向や強さを調整します。これにより、歯が計画通りに動いているかどうかを逐一確認し、必要があれば微修正を加えていきます。
床矯正装置の場合は、装置内にあるネジを回すことで歯列の幅を拡げるなど、成長に合わせた調整が可能です。ネジを回す頻度や方向についても医師の指導があり、患者自身が家庭で行うこともあります。通院のたびに適合状態を確認し、装置の調整を通じて治療効果の維持を図ります。
通院頻度は装置の種類や治療段階によって異なりますが、おおむね一か月に一度程度の間隔で通院することが一般的です。この間隔は治療の進行状況や歯の動きの速さによって調整されるため、一定ではありません。また、装置の破損や不具合が生じた場合には、臨時での通院が必要になることもあります。
通院時には、患者が日常生活でどのような問題を感じているかについても確認が行われます。例えば、食事のしづらさや清掃のしにくさ、装置による口内炎などがあれば、それに対するアドバイスや処置が施されます。医師との密なコミュニケーションにより、患者の不安や疑問を軽減することが可能となり、治療への意欲も高まります。
矯正装置の装着期間と治療期間の目安
ワイヤー矯正の平均的な治療期間
ワイヤー矯正は、固定式の矯正装置を使用して歯を徐々に動かしていく治療方法です。一般的に使用されるのはメタルブラケットやセラミックブラケットで、歯列全体を対象に精密な移動が可能です。この治療法の平均的な期間は、歯並びの状態や治療計画の内容によって異なります。基本的には上下顎の前歯・奥歯の並び具合や噛み合わせのずれ、顎の骨格的特徴などが影響します。
軽度な歯列不正であれば比較的短期間で済むこともありますが、骨格的な問題を伴う症例や歯の移動距離が大きい場合は、長期間の治療が必要となる傾向があります。また、矯正を始める年齢によっても動きのスピードが異なり、成長期の子どもと大人とでは計画に違いが生じます。
治療の進行には、歯の動きやすさ、骨の代謝、患者の協力度合いが密接に関わっています。装置を適切に使用し、定期的な調整を怠らないことが円滑な治療につながります。加えて、口腔衛生状態が悪い場合はトラブルが生じやすく、治療の中断や遅れの原因になります。ワイヤー矯正では、歯の移動中に痛みや違和感が生じることもあるため、その対処も含めて総合的なサポートが必要とされます。
床矯正装置の使用期間と効果
床矯正装置は、主に取り外し式であり、成長期の子どもに多く用いられる矯正方法です。顎の骨の成長を利用して歯列の幅を広げたり、スペースを確保することを目的としています。使用期間は個々の症例や装置の設計により異なりますが、装着時間の確保が効果を左右します。
この装置は、食事や歯磨きの際に外せるという利点がある反面、患者が装着を怠ると効果が得られにくくなります。毎日長時間の装着を継続することが必要であり、習慣化するまでに時間がかかることもあります。特に夜間の装着は必須とされており、生活リズムに合わせた使用指導が欠かせません。
装置の構造はシンプルでありながら、拡大ネジを調整することで歯列の幅を少しずつ広げていく機能があります。調整は数週間ごとに行われ、矯正歯科医の指導のもとで進めていきます。使用初期には違和感を覚えることもありますが、慣れることで問題なく生活に取り入れられるようになります。
床装置を効果的に使用するためには、定期的な通院と家庭での自己管理が重要です。口腔内の清掃を怠ると装置に汚れが蓄積し、炎症や虫歯の原因になります。適切な清掃と装置の管理方法については、専門医からの説明を十分に受ける必要があります。
次に示す表では、床矯正装置の使用状況に関する特徴をまとめています。
項目 | 内容 |
対象年齢 | 成長期の子ども |
装置の特徴 | 取り外し可能・拡大ネジ付き |
主な効果 | 歯列の幅の拡大・スペースの確保 |
装着時間 | 一日十時間以上が理想的 |
注意点 | 装着の継続性と清掃の徹底が必要 |
床矯正は早期の介入が効果的であり、顎の成長を妨げることなく自然な形で歯列を整えることが期待されます。ただし、成長が止まってからの使用では効果が限定されるため、適切なタイミングでの診断と治療開始が求められます。
治療期間を短縮するための工夫
矯正治療の期間を少しでも短縮するためには、患者と医療者双方の努力が不可欠です。まず大切なのは、治療計画の正確さです。初診時に精密な検査を行い、顎の形状、歯の位置、噛み合わせなどを詳細に把握することで、無駄のない移動計画が立案できます。計画段階での精度が高いほど、後の調整がスムーズに進行します。
さらに、患者自身が治療に協力的であることが時間短縮の鍵になります。特に取り外し式の装置を使用するケースでは、装着時間の確保が直接的に効果に影響を及ぼします。また、診察時の遅刻や予約変更が続くと治療のスケジュールが崩れ、全体の期間が延びる可能性があります。定期通院を遵守し、医師の指導に忠実に従うことが求められます。
食生活や生活習慣も治療の進行に影響を与えます。例えば、硬い食べ物を避ける、装置を壊さないように注意する、口腔衛生を保つといったことは、装置のトラブルを未然に防ぎ、治療の中断を回避します。口腔内の炎症や虫歯が起これば、予定していた調整ができなくなり、治療の進行に遅れが出る可能性があります。
治療を開始する時期の選定も重要です。成長期の開始直後や、永久歯が生えそろうタイミングなど、最も歯が動きやすい時期に着手することで、効率的に歯列を整えることが可能になります。医師との相談を通じて適切な時期を見極めることが大切です。
こうした工夫を積み重ねることで、長期にわたる矯正治療の負担を軽減し、患者にとっても医療者にとってもより良い結果が導かれます。治療期間を短縮するためには、一貫した努力と密なコミュニケーションが求められるのです。
矯正治療中の痛みとその対処法
装置装着時の痛みの原因と対処法
矯正治療において最初に経験する痛みの多くは、装置の装着直後に発生します。特にワイヤー矯正やブラケット装置の初回装着では、歯に新たな圧力がかかり始めるために痛みを感じやすくなります。この痛みの主な原因は、歯を支える歯根膜が圧迫されることにより、炎症が生じるからです。矯正装置が力を加えることで歯が骨の中を移動しようとし、その過程で血流や組織に変化が生まれます。この生理的反応によって、特に装着から数日間はズキズキとした不快感を覚えることがあります。
また、ブラケットやワイヤーが舌や頬の内側に触れることで、口腔内に擦過傷が生じ、痛みや腫れの原因となることもあります。これにより食事や会話に支障が出る場合があり、治療開始初期には日常生活への影響が顕著に現れることがあります。しかし、このような症状は数日から一週間程度で自然に軽減することが多く、過剰に心配する必要はありません。
痛みを緩和する方法としては、冷たい飲み物や柔らかい食事を摂ることが効果的です。冷却によって局所の炎症が抑えられ、知覚過敏の緩和にもつながります。また、医師の指導のもとで市販の鎮痛剤を短期間使用することも可能です。口腔内の傷に対しては、歯科専用のワックスを装置に貼ることで、粘膜への刺激を和らげることができます。
装置の種類によって痛みの強さは異なります。例えば、メタルブラケットはコンパクトな設計で清掃性が高いものの、金属による接触面の刺激が強く感じられることがあります。対して、セラミックブラケットやマウスピース矯正では、滑らかな素材を使用しているため、比較的痛みが軽減されやすい傾向にあります。
装着の手順や調整の順番についても、痛みの感じ方に影響を与えます。適切な順序で力をかけることで、無理な移動が避けられ、組織への負担が軽減されます。矯正器具の種類や設計によっては、段階的に力を加える設計が施されており、装着後の不快感を抑えるよう工夫されています。
治療中の痛みの種類と対処法
矯正治療が進行する中で、患者が経験する痛みにはさまざまな種類があります。装置の調整直後に起こる鈍痛や、ブラケットの当たりによる口内炎、歯の移動に伴う違和感など、それぞれ原因と対処法が異なります。こうした痛みは治療経過において避けられない現象であり、あらかじめ把握しておくことで不安を軽減できます。
治療中に見られる代表的な痛みの種類と、それぞれの原因および対処法を下記の表にまとめました。
痛みの種類 | 主な原因 | 対処法 |
鈍痛 | 調整直後の矯正力 | 冷たい食べ物、柔らかい食事、安静 |
口内炎 | 装置の接触による粘膜の損傷 | 保護ワックス、うがい薬、軟膏の塗布 |
部分的な痛み | 歯の移動方向の偏り | 医師による調整、装置の再設計 |
ワイヤーの刺激 | ワイヤー端の突出やずれ | ワイヤーのカット、位置の微調整 |
このように、治療中の痛みは単一ではなく、装置や力の加わり方、患者の体質によって多様な症状として現れます。どのような痛みであっても自己判断に頼らず、矯正歯科医院に相談することで、より的確な対応が可能となります。
痛みを軽減するための生活習慣
矯正治療における痛みは完全に避けることが難しいものですが、日常生活における工夫次第でその程度を軽減することが可能です。食事内容や口腔ケアの方法、生活習慣を見直すことによって、矯正装置による刺激や歯の移動による違和感を抑えることができます。
まず、食事に関しては、矯正中の歯や装置に余計な負担をかけないよう、柔らかく調理された食材を中心に摂ることが推奨されます。硬い食べ物や粘着性のある食品は、装置の破損や痛みの悪化につながる可能性があるため避けるべきです。特に調整直後は食事の際に痛みを強く感じやすく、無理をせず消化にも優しい食品を選ぶことが大切です。
口腔ケアの面では、食後の丁寧なブラッシングと洗口が欠かせません。矯正器具の周囲には食べかすが溜まりやすく、これが炎症の原因になることがあります。ブラッシングには専用の歯ブラシや歯間ブラシを使用し、装置の周囲も清潔に保つことが必要です。また、フッ素入りの歯磨き粉や殺菌作用のあるうがい薬を併用することで、口内の衛生状態を良好に維持できます。
生活習慣の改善も痛みの軽減に効果があります。例えば、睡眠を十分にとることで体の修復力が高まり、歯の移動によるストレスが緩和されやすくなります。さらに、ストレスを溜め込まないことも大切です。精神的な緊張は痛みの感受性を高める要因となるため、リラックスできる時間を意識的に設けることが望まれます。
定期的な通院を守り、治療経過をしっかりと確認してもらうことも生活の一部として重要です。装置の不具合や力のバランスの異常が早期に発見されれば、痛みの増悪を未然に防ぐことが可能です。また、医師との相談を通じて、個々の症例に応じた生活上のアドバイスを得ることができます。
矯正治療後の保定と後戻り防止
リテーナーの種類と使用方法
矯正治療が終了した後も、歯列を安定させるためにはリテーナーの使用が欠かせません。リテーナーは歯を新しい位置に固定する役割を持ち、歯並びの後戻りを防ぐための重要な装置です。装置の種類には、主に固定式と取り外し式の二つが存在し、それぞれの特徴や使用方法には明確な違いがあります。
それぞれのリテーナーの特徴と使用に関するポイントを表の形にまとめました。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
固定式 | 歯の裏側にワイヤーを接着 | 装着忘れがない、安定性が高い | 清掃が難しい、異物感があることも |
取り外し式 | 自由に着脱可能なマウスピース型やプレート型 | 清掃が容易、違和感が少ない | 使用時間を守らないと効果が減少 |
リテーナーの選択は、患者の歯並びや生活習慣、口腔内の状態により適切なものが異なります。特に取り外し式を選んだ場合は、装着時間を記録し、日々の装着習慣を徹底することが重要です。矯正歯科医院では、症例に応じて最適なリテーナーを提案し、装着の指導や使用中のフォローを行います。リテーナーの使用は保定治療の一環として非常に重要であり、見た目の歯並びだけでなく、噛み合わせや顎のバランスにも影響を及ぼします。
保定期間の重要性と後戻りのリスク
保定期間とは、矯正治療終了後に歯列を安定させるためにリテーナーを使用し続ける期間を指します。歯は治療によって動かされた後も、元の位置に戻ろうとする傾向があります。これを「後戻り」と呼び、治療前の不正咬合に逆戻りしてしまうリスクが存在します。そのため、保定期間の継続は矯正治療の成功を定着させるために不可欠な工程となります。
保定期間の長さは、治療内容や患者の年齢、歯や顎の状態によって異なりますが、基本的には治療に要した期間と同等、あるいはそれ以上の期間が必要とされます。とくに成長期に矯正を受けた子どもの場合、顎や顔貌の発達が継続するため、保定が終わった後も経過観察が必要となることがあります。成人の場合でも、歯肉や骨の代謝は遅いため、歯の固定には時間を要します。
後戻りのリスクは、リテーナーの使用時間や管理の仕方によって大きく左右されます。装置を適切に使用していない場合、歯はわずか数日で動き始めることがあります。また、舌の癖や頬の筋肉の圧力、噛み癖などの習慣も歯の位置に影響を及ぼします。特に下顎前歯は後戻りしやすい部位とされており、固定式リテーナーを併用するケースが多く見られます。
矯正歯科医院では、保定期間中も定期的な通院を推奨しており、歯列の安定度やリテーナーの状態を確認することで、問題の早期発見と対処が可能となります。また、後戻りが見られる場合には再度治療が必要となることもあり、治療のやり直しを避けるためにも保定の重要性を正しく理解し、確実な実施が求められます。
後戻りを防ぐためには、単に装置を使用するだけでなく、舌の位置や呼吸の仕方といった口腔習慣の改善も必要です。舌が歯列に過剰な圧力をかけていたり、口呼吸の習慣がある場合は、歯列が不安定になりやすくなります。こうした生活習慣は見逃されがちですが、長期的な歯列の安定を考える上では無視できない要素です。
保定治療は一見すると補助的な段階に思われがちですが、実際には矯正治療の最終段階にして、もっとも結果を左右するフェーズです。リテーナーの正しい使用と、生活全体を見直す姿勢が歯列の美しさを維持する鍵となります。後戻りを未然に防ぐためには、日々の意識と努力が不可欠です。
保定期間中の注意点と生活習慣
保定期間は、歯列が新しい位置に適応するまでの非常に重要な時間です。この期間中の生活習慣や装置の管理の仕方が、矯正治療の成果を左右することになります。リテーナーの使用に関しては医師の指示を正確に守ることが基本であり、装着時間や清掃、保管方法に関するルールを怠らないことが求められます。
リテーナーは口腔内に直接触れる装置のため、常に衛生的な状態を保つことが必要です。取り外し式の場合は、毎日の清掃が欠かせません。歯ブラシを使ってぬるま湯で洗浄する方法が一般的ですが、熱湯を使用すると変形の原因になるため注意が必要です。専用の洗浄剤を使用することで、ニオイや細菌の繁殖を抑えることができます。固定式のリテーナーについては、歯とワイヤーの間に汚れが溜まりやすいため、歯間ブラシやフロスを活用して丁寧に清掃する必要があります。
また、リテーナーを外すタイミングにも注意が必要です。食事の際や歯磨きの際には外すことが多いですが、外した後に装着を忘れると、わずかな時間でも歯が動いてしまう可能性があります。とくに保定初期は歯の位置が不安定なため、装着時間を減らさないよう強い意識を持つことが大切です。さらに、就寝中の装着を忘れないよう、寝る前にチェックリストを設けるなどの工夫も有効です。
保定期間中の生活習慣としては、歯列に過剰な力をかける行動を避けることが重要です。頬杖をつく、指しゃぶりをする、舌で歯を押すなどの癖があると、歯列が元の位置に戻るリスクが高まります。また、片側だけで噛む習慣も噛み合わせのバランスを崩す原因になります。こうした行動は無意識のうちに繰り返されることが多いため、自覚して意識的に改善していくことが求められます。
リテーナーの破損や紛失にも注意が必要です。装着の際に力を入れすぎたり、収納時に無造作に扱うことで、変形や破損につながることがあります。万が一破損が生じた場合は、速やかに矯正歯科医院に相談し、必要に応じて再製作を依頼することが重要です。リテーナーは消耗品であるため、一定期間ごとに状態をチェックし、必要であれば新しいものへの切り替えも検討されます。
このように、保定期間中は生活の中で数多くの注意点がありますが、それらを丁寧に守ることが、矯正治療を無駄にしないための鍵となります。毎日の積み重ねが、長期的な歯列の安定と美しい仕上がりを実現する基盤となるのです。
まとめ
ワイヤーや床といった矯正装置には、それぞれに適した症例や年齢、装着感や治療の進行スピードなど明確な違いがあります。たとえば、ワイヤー矯正は歯列全体を計画的に動かすのに適しており、通院時の調整によって精密な歯の移動が可能です。一方、床装置は取り外しが可能なため、子どもや成長期の患者に多く用いられ、顎の拡大や歯列スペースの確保に効果的とされています。
しかし、こうした装置の選択を誤ると、思うような効果が出なかったり、治療期間が長引くことがあります。端的に言うと「合わない装置を使い続けること」こそが、最大のリスクなのです。
とはいえ、「どの装置が自分に合っているのかわからない」「装着期間や見た目、通院ペースなど、気になることが多い」と悩む方は少なくありません。
この記事では、それぞれの矯正装置の特徴と違い、メリットやデメリットを詳しく比較し、最適な選択ができるよう整理してきました。
さいわいデンタルクリニック札幌大曲は、患者様一人ひとりの笑顔を大切にし、その笑顔が持続することを目標としています。信頼関係の構築と妥協のない治療を約束しており、患者様の負担を軽減するために最新の設備を導入し、予約時間通りの診察を心がけています。
クリニックでは、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科、審美治療、予防歯科など幅広い診療科目をご提供しており、患者様の様々なニーズに応えることが可能です。特に、痛みの少ない治療、ホワイトニング、小児矯正など、患者様の快適さを重視した治療法をご提供しています。
患者様の健康と笑顔を守るために、スタッフ一同が全力でサポートいたします。

院名 | さいわいデンタルクリニック札幌大曲 |
---|---|
住所 | 〒061-1278北海道北広島市大曲幸町6丁目1 インターヴィレッジ大曲 |
電話 | 011-375-7653 |
よくある質問
Q. ワイヤー矯正と床矯正ではどんな違いがありますか?
A. ワイヤー矯正は歯に直接装置を固定して力をかけながら歯並びを整える方法で、比較的幅広い症例に対応できます。一方、床矯正は取り外しが可能な装置を使い、主に成長期の子どもに適した方法です。それぞれに得意な治療範囲があるため、目的や年齢に応じた選択が重要になります。
Q. ワイヤーと床の矯正装置を併用するメリットはありますか?
A. 併用することで、矯正治療の初期に床装置でスペースを確保し、その後ワイヤーで細かい歯の移動を行うといった柔軟な治療が可能になります。併用によって治療の精度が高まりやすく、長期的な安定も期待できます。ただし、症例によっては併用が適さない場合もあるため、歯科医の判断が必要です。
Q. 装置が目立つのが気になりますが、見た目に配慮した方法はありますか?
A. ワイヤー矯正では目立ちにくい素材を選んだり、装置の色味を工夫することで、外見への影響を抑えることができます。また、床装置は取り外しが可能なため、使用する時間帯を工夫することで周囲の目を気にせずに治療を続けられます。審美性と機能性のバランスを考えた選択がポイントになります。
Q. 矯正治療後に歯並びが戻ることはありますか?
A. 矯正後は歯が元の位置に戻ろうとする傾向があるため、リテーナーと呼ばれる保定装置の装着が重要になります。保定期間中は日々の装着と定期的な通院を守ることで、後戻りのリスクを抑えることができます。生活習慣の見直しや正しい管理が、治療の成果を長く保つために欠かせません。
医院概要
医院名・・・ さいわいデンタルクリニック札幌大曲
所在地・・・〒061-1278 北海道北広島市大曲幸町6丁目1 インターヴィレッジ大曲
電話番号・・・ 011-375-7653