小児矯正歯科の治療法とは?子どもの歯並びを改善するためのポイント

小児矯正歯科でお子さんの歯並びが気になるけれど、「どれくらいの期間がかかるのか」「治療費がどれほどかかるのか」「どんな方法が一番効果的なのか」と悩んでいませんか?

実際、歯並びの改善は子どもたちの成長に大きな影響を与えます。しかし、治療がどのように進んでいくのか、どんなリスクがあるのかが不安になることもありますよね。特に、矯正治療が進んでいく中で、追加の費用や治療方法の変更が発生することが心配です。

この記事では、経験豊富な小児矯正歯科の専門家が、お子さんに最適な治療方法を選ぶためのポイントを徹底解説します。さらに、治療がどのように進んでいくのか、通院スケジュールや治療期間についても詳しく紹介します。最後まで読み進めると、最適な治療法とともに、費用や効果に関する不安を解消できる情報が手に入ります。

小児矯正・床矯正・歯科矯正・マウスピース矯正ならさいわいデンタルクリニック札幌大曲

さいわいデンタルクリニック札幌大曲は、患者様一人ひとりの笑顔を大切にし、その笑顔が持続することを目標としています。信頼関係の構築と妥協のない治療を約束しており、患者様の負担を軽減するために最新の設備を導入し、予約時間通りの診察を心がけています。
クリニックでは、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科、審美治療、予防歯科など幅広い診療科目をご提供しており、患者様の様々なニーズに応えることが可能です。特に、痛みの少ない治療、ホワイトニング、小児矯正など、患者様の快適さを重視した治療法をご提供しています。
患者様の健康と笑顔を守るために、スタッフ一同が全力でサポートいたします。

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小児矯正歯科とは?治療の目的を正しく理解しよう

小児矯正と成人矯正の違いとは何か?

小児矯正と成人矯正は、同じ「歯列矯正」であっても、その目的や治療方法、使用される装置、そして期待される効果に大きな違いがあります。特に注目すべきは、小児矯正では「骨格の成長発育をコントロールできる」という点です。これは成人矯正にはない圧倒的な利点であり、治療のタイミングによって将来の顔貌や咬み合わせにまで影響を及ぼします。

子どもは成長期にあるため、あごの骨がまだ柔らかく、成長途中です。この時期を利用することで、歯並びだけでなく、顎の位置や大きさを理想的な方向へ導くことができます。たとえば、下顎が小さい子には前方へ誘導する装置を、上顎が狭い子には横方向へ拡げる拡大床を用いることで、将来的な不正咬合や外科矯正のリスクを減らすことが可能です。

一方で成人矯正は、すでに顎の成長が終了しているため、骨格そのものの変化は望めません。そのため、歯を並べるだけの治療となり、抜歯が必要になるケースが多くなります。さらに、矯正装置の影響で歯周病リスクやむし歯リスクが高まる可能性もあります。

小児矯正では、以下のような装置がよく使用されます。

装置名主な用途特徴
床矯正(拡大床)顎の幅を広げる着脱式、痛みが少ない
急速拡大装置急速に上顎を拡大固定式、効果が早い
ムーシールド反対咬合(受け口)改善就寝中に装着、非侵襲的
ヘッドギア上顎の成長抑制主に夜間装着

また、心理的な影響も違います。子どもは装置に慣れるのが早く、周囲の友達も同じように矯正をしているため、コンプレックスになりにくい傾向があります。成人の場合は装置の審美性を気にする人が多く、透明のマウスピース矯正や裏側矯正を選択するケースが増えています。

小児矯正と成人矯正の最大の違いは、「成長期を活かせるか否か」にあります。成長という自然の力を味方にできる子どもの時期こそが、矯正治療において最も有利なタイミングなのです。医療費が比較的抑えられる可能性もあり、治療期間も短く済む傾向にあるため、長期的に見れば費用対効果も高くなります。

小児矯正で顎を広げる治療の仕組みと効果

小児矯正の中でも重要な治療が「顎を広げる」ことを目的とした拡大治療です。これは、顎が狭いために永久歯が正しく生え揃わないケースや、上下の噛み合わせが悪い場合に特に有効です。顎の骨が成長途中で柔らかい小児期にしか行えないため、まさに小児矯正の象徴とも言える治療法です。

治療には主に以下のような装置が使われます。

装置方法特徴
拡大床着脱式で毎日数時間装着顎の横幅を少しずつ広げる、違和感が少ない
急速拡大装置固定式で1日1回ネジを回す短期間で顎を拡大、上顎に強く働く
マウスピース型矯正装置(顎誘導タイプ)就寝中装着、咬合誘導咬合改善と筋機能訓練を兼ねる

顎の拡大治療を行うと、以下のような効果が期待されます。

  • 永久歯がスムーズに生えるスペースが確保される
  • 将来的な抜歯リスクを軽減できる
  • 顔貌のバランスが改善される
  • 鼻呼吸の促進、口呼吸の改善につながる
  • 発音や咀嚼の質が向上する

また、最近注目されているのが「顎の成長と睡眠障害との関係」です。上顎が狭いと気道が狭まり、いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクが上がるとする報告もあります。小児期の口腔機能は全身の健康や発育に大きく影響するため、顎の拡大治療は単なる審美的アプローチにとどまりません。

保護者が気になるのは「治療期間」「費用」「痛み」「後戻り」の4点でしょう。治療期間は装置の種類や成長度合いによって異なりますが、平均して6ヶ月〜1年程度が一般的です。費用は拡大床で20万円〜40万円が相場で、自治体によっては補助金制度の対象となる場合もあります。

痛みは装着当初にわずかな違和感があるものの、子どもは順応が早く、数日で慣れることが多いです。後戻りを防ぐために、治療後には保定装置(リテーナー)の装着が重要です。

小児矯正において「顎を広げる治療」は、歯並びだけでなく、子どもの健全な成長と健康維持に大きく貢献します。専門医による早期の診断と、適切な治療計画がカギを握る重要なアプローチです。

小児矯正における第一期治療の特徴と第二期治療との違い

小児矯正の第一期と第二期の流れと目的

小児矯正は、子どもの成長発育に合わせて「第一期治療」と「第二期治療」の2段階に分かれています。それぞれの治療には異なる目的と時期があり、適切なタイミングでの開始が重要です。

第一期治療の特徴

第一期治療は、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」に行われます。主な目的は、顎の骨格の成長を促し、永久歯が正しく並ぶための土台を整えることです。治療開始の目安は6歳から12歳頃で、治療期間は1〜3年程度です。

第二期治療の特徴

第二期治療は、永久歯が生え揃った後に行われます。目的は、歯並びや噛み合わせを整えることです。治療開始の目安は12歳以降で、治療期間は1〜3年程度です。

治療の流れと目的の比較

治療段階開始時期の目安主な目的使用する装置治療期間
第一期治療6歳から12歳顎の骨格の成長を促し、永久歯が正しく並ぶための土台を整える拡大床、急速拡大装置、マウスピース型装置など1〜3年程度
第二期治療12歳以降歯並びや噛み合わせを整えるマルチブラケット装置、マウスピース型装置など1〜3年程度

第一期治療で顎の成長を適切に促すことで、第二期治療の必要性が軽減される場合があります。しかし、第一期治療だけで問題が解決しない場合は、第二期治療が必要となります。

小児矯正を第一期でやめる判断は正解なのか?

第一期治療を途中で中断することには、さまざまなリスクが伴います。以下に、治療中断の影響と注意点を示します。

治療中断のリスク

  • 歯並びの悪化:治療を中断すると、顎の成長が不十分となり、永久歯が正しく並ばない可能性があります。
  • 再治療の必要性:将来的に再度矯正治療が必要となり、費用や時間が余計にかかることがあります。
  • 心理的影響:治療を中断することで、子どもが自信を失ったり、コンプレックスを抱える可能性があります。

中断を検討する際の注意点

  • 専門医の意見を聞く:治療を中断する前に、必ず担当の歯科医師と相談し、リスクを十分に理解することが重要です。
  • 経済的な理由:費用面での不安がある場合は、分割払いの相談や、自治体の補助制度を活用する方法もあります。
  • 子どもの意思:子ども自身が治療に対してどのように感じているかを確認し、無理のない範囲で治療を継続することが望ましいです。

第一期治療を中断するかどうかは、個々の状況によって異なります。治療の目的や子どもの将来を考慮し、慎重に判断することが求められます。

小児矯正歯科の選び方と注意点

矯正治療における資格の重要性と見極めポイント

小児矯正歯科を選ぶうえで、最も重視すべき基準のひとつが「専門医の有無」です。特に、日本矯正歯科学会が認定する「認定医」「専門医」といった資格を持つ歯科医師が在籍しているかは、その医院の治療レベルを図るうえで大きな判断材料となります。

まず「認定医」とは、5年以上にわたって矯正歯科臨床に従事し、所定の臨床経験を積み、学会の厳しい審査を経て資格を得た歯科医師です。歯列矯正に関する専門的な知識と技術を有しており、一般歯科医よりも明確に高い水準で治療を行うことが期待されます。

一方、「専門医」はさらに高度な資格です。認定医として一定期間の実績を積み、難症例を含む多数の治療経験、研究発表、教育活動などを行ってきた医師に与えられる称号で、まさに矯正治療のプロフェッショナルといえます。専門医は現在全国で400名前後に限られており、地域によっては在籍している医院自体が希少です。

資格別の概要と信頼度

資格種別認定団体必要条件在籍医院数の目安信頼度
認定医日本矯正歯科学会5年以上の臨床経験、試験合格全国に約3,000名高い
専門医同上認定医より上位、審査基準が非常に厳しい全国に約400名非常に高い

専門医が在籍する医院では、症例に応じた柔軟な治療計画の提案や、将来の歯並び・骨格成長を見越した長期的視野での治療が可能です。小児期の矯正は成長期に合わせて顎の骨や歯列の動きをコントロールする繊細な対応が求められるため、専門知識に加えて豊富な経験が重要となります。

また、専門医や認定医は常に最新の研究や技術に触れていることが多く、学会への参加や論文発表などを通じて知識をアップデートしている傾向が見られます。これは、歯科治療が日々進化しているなかで、より信頼できる治療を受けるうえで大きな利点です。

医院の公式サイトやパンフレットには、医師のプロフィール欄に資格の有無が記載されていることが多いため、予約前にしっかりと確認しましょう。また、日本矯正歯科学会の公式ウェブサイトでは、認定医・専門医の一覧検索も可能です。

「子供の歯科矯正、やらなきゃよかった」と後悔する保護者の多くが、専門性の低い医院を選んでしまったという事例もあります。信頼できる矯正歯科医を見極めることは、治療成果だけでなく、お子様の将来の健康にも大きな影響を及ぼします。資格という客観的な基準は、その第一歩となる大切な指標です。

経験豊富な医院を見極めるための重要な指標

小児矯正歯科を選ぶ際、「症例数」や「治療実績」は、医院の信頼性と技術力を見極めるうえで非常に重要な判断基準です。とくに矯正治療は一人ひとりの骨格や歯並び、成長スピードによって最適なアプローチが異なるため、多様な症例に対応してきた経験がある医院ほど、柔軟かつ的確な治療計画を立てることができます。

例えば、年間100件以上の小児矯正を行っている医院と、月に1〜2件程度の医院では、対応できる症状の幅やトラブル時の対応力に大きな差が出てきます。多くの症例を経験している医院であれば、混合歯列期(6〜12歳)の特有の問題や、受け口・出っ歯・開咬といった複雑な不正咬合に対しても、適切な対応が可能です。

また、症例の質も重要です。医院の公式ホームページやパンフレット、カウンセリング時に提示される症例写真を通して、自分のお子様と似た年齢・症状の治療例があるかを確認しましょう。たとえば、顎を広げる床矯正を用いた治療や、マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファーストなど)での治療など、具体的な治療法が提示されていれば信頼性が高まります。

症例数確認時にチェックすべきポイント

チェック項目内容のポイント評価の目安
年間治療件数年間100件以上であれば信頼性が高い
小児矯正の比率全体の治療の中で小児矯正の比率が高いか
症例の多様性出っ歯、受け口、ガタガタ歯などへの対応実績
実際の症例紹介Before/Afterの写真や治療計画の紹介があるか
医師の実績年数小児矯正に10年以上携わっているか

症例数が多い医院では、トラブル時の迅速な対応や、経過観察中の微調整も的確に行われる傾向があり、結果的に治療期間の短縮や成功率の向上につながります。また、医院によっては独自のデータ管理システムを活用し、過去の症例との比較を通じた治療方針の説明を受けられるケースもあります。

一方で、症例数が少ない医院の場合、標準的な治療法のみに頼りがちで、複雑なケースには対応が難しいことがあります。特に「うちの子は矯正が必要なレベルなのか不安」と感じている保護者にとって、豊富な症例経験を持つ医師からの診断は、安心材料のひとつとなるでしょう。

お子様の歯列や成長段階に合った最適な治療を受けるためにも、症例数と実績の確認は必ず行い、信頼できる医院選びの一助としてください。

安心して任せられる小児矯正歯科の条件

小児矯正歯科を選ぶ際に見逃されがちですが、非常に重要なのが「説明の丁寧さ」と「コミュニケーションの質」です。いくら高い技術や設備を備えていても、保護者やお子様が治療内容を理解できず、疑問や不安を抱えたまま治療が進んでしまえば、トラブルの原因になるばかりか、子どもにとっても大きなストレスとなりかねません。

まず確認すべきは、初診時のカウンセリングの時間の取り方です。初回の診療で、現在の歯列の状態やあごの発育状況、将来の見通しについて十分な時間をかけて説明してくれる医院は、総じて信頼性が高い傾向にあります。逆に、短時間で診断を済ませ、費用の説明や今後の治療の流れが曖昧なまま契約を迫るようなケースには注意が必要です。


また、小児矯正は数年単位の治療計画になるため、その都度の装置の変更や治療ステップに関する説明のわかりやすさも大切です。たとえば、「拡大装置を入れた後に、なぜマウスピース矯正へ移行するのか」「何の目的で調整を行うのか」など、専門用語を避けて日常の言葉で説明してくれる医師やスタッフは、コミュニケーション力に長けている証拠です。

以下のようなポイントに注目することで、説明の質を見極めることができます。

確認ポイント内容保護者・子どもへのメリット
初診カウンセリング30分以上の時間をかけて丁寧に説明治療への理解が深まり、不安を軽減
治療計画の明示期間・装置・費用の段階別提示先を見通したスケジュール管理が可能
質問への対応専門用語を避けて、親身に対応子どもも安心して通院できる環境作り
家庭でのケア指導食事や装置の取り扱いまで具体的に説明治療効果の向上とトラブル防止に役立つ

さらに、お子様本人への説明が丁寧かどうかも、医院選びの重要な判断材料です。小児矯正では、本人の理解と協力が欠かせないため、子どもの目線に立って「今日の処置は何のためにやるのか」「次回は何をするのか」を毎回しっかり伝えてくれるかどうかを観察しましょう。

親としては、費用の総額だけでなく、月々の調整費、装置の紛失時の追加費用なども含めたトータルコストの見積もりが明確かどうかも確認が必要です。明朗な料金体系とともに、万一の際の対応やキャンセル時の規約についても事前に説明がある医院は、信頼性が高いと言えます。

最後に、継続的なやり取りをスムーズに行うために、LINEやメールでの問い合わせ対応が可能かどうか、相談しやすい環境が整っているかもチェックしておきたいポイントです。小児矯正は保護者と医師との「長い信頼関係」がベースになります。その意味で、説明の丁寧さとコミュニケーションの良し悪しは、医院選びにおいて最も本質的な要素と言えるでしょう。

子供におすすめの矯正治療法とその比較表

マウスピース矯正(インビザライン)と従来のワイヤー矯正の違い

小児矯正において、マウスピース矯正(インビザライン)と従来のワイヤー矯正は、それぞれ異なる特徴と利点を持っています。以下の比較表を参考に、各治療法の違いを理解し、お子様に最適な選択を検討してください。

特徴マウスピース矯正(インビザライン)ワイヤー矯正(従来法)
装置の目立ちにくさ非常に目立ちにくい(透明な装置)目立ちやすい(金属製の装置)
取り外しの容易さ取り外し可能(食事や歯磨き時に便利)取り外し不可(常時装着)
治療効果軽度から中等度の症例に適応幅広い症例に対応可能
費用約60万円〜100万円程度約60万円〜130万円程度
治療期間約1年〜2年半約1年〜3年
通院頻度1〜2ヶ月に1回月に1回程度
痛みや違和感少ない(個人差あり)出やすい(個人差あり)
虫歯や歯周病のリスク低い(取り外し可能で清掃しやすい)高い(装置が固定され清掃が難しい)
自己管理の必要性高い(装着時間の自己管理が必要)低い(装置が固定されている)
適応年齢7歳〜成人5歳〜成人

マウスピース矯正は、装置が目立ちにくく、取り外しが可能なため、見た目や日常生活への影響を最小限に抑えたい方に適しています。一方、ワイヤー矯正は、幅広い症例に対応できるため、複雑な歯列不正や大きな歯の移動が必要な場合に効果的です。お子様の歯並びや生活習慣に合わせて、適切な治療法を選択することが重要です。

床矯正・ビムラー療法・顎を広げる装置のメリットとデメリット

子どもの歯科矯正治療においては、治療法の選択肢が非常に多く、その中でも床矯正、ビムラー療法、顎を広げる装置はよく使われる方法です。それぞれの装置には特徴があり、子どもの歯並びや骨格に適した治療法を選ぶことが重要です。ここでは、これらの治療法のメリットとデメリットを詳しく比較し、選択の際の参考になる情報を提供します。

床矯正

床矯正は、歯の位置を徐々に移動させるために使用される矯正装置です。特に、歯が生え変わる時期の子どもに適しています。

メリット

  1. 柔軟な調整が可能: 床矯正は、歯並びや顎の状態に合わせて調整が可能です。装置の調整を通じて、患者一人ひとりに最適な矯正が行えます。
  2. 負担が少ない: 治療期間中は装置を取り外し可能で、食事や歯磨きの際に便利です。口内の清潔を保ちやすいため、虫歯や歯周病のリスクが低減します。
  3. 顎の成長を促進: 成長期の子どもに使用することで、顎の発達を促す効果が期待できます。

デメリット

  1. 装着の習慣が必要: 着用時間が治療の成否を左右するため、子どもが装置を使い続けることが難しい場合があります。親のサポートが必須です。
  2. 審美性の問題: 床矯正装置は目立つため、子どもが装置を嫌がることがあります。外見に敏感な子どもには不安要素となる場合があります。
  3. 治療効果に時間がかかる: 速効性はなく、治療期間が長くなることが多いです。

ビムラー療法

ビムラー療法は、顎の拡大を目的とした装置を使用する治療法で、特に顎の骨の成長を引き出すために利用されます。

メリット

  1. 顎の拡大効果: 特に顎が狭く、歯が重なりがちな子どもに効果的で、顎の広がりを助け、歯並びの改善に繋がります。
  2. 治療が比較的早い: 他の治療法と比較して、効果が出るまでの期間が短い場合が多いです。
  3. 使いやすさ: 一度装置を付ければ、比較的簡単に日常生活を送ることができます。

デメリット

  1. 痛みや不快感: 装置の使用により、顎や歯に痛みを感じることがあり、特に治療初期は不快感が強い場合もあります。
  2. 調整の頻度: 定期的な調整が必要で、装置がぴったりと合うように調整しなければならないため、クリニックへの頻繁な通院が必要です。
  3. 装置が目立つ: ビムラー療法に使われる装置も目立つため、子どもが社会的に気になる場合があります。

顎を広げる装置

顎を広げる装置(拡大床)は、顎の発達を促進するために使用される装置で、特に上顎の幅が狭い場合に有効です。

メリット

  1. 顎の成長を促す: 顎を広げることで、歯並びが整いやすくなり、将来的な矯正治療が不要になることがあります。
  2. 比較的軽度な矯正: 他の矯正法に比べて、子どもに負担が少ないと感じることが多いです。
  3. 早期治療の効果: 早期に顎の広がりを促進することができ、永久歯が生える前に顎の位置を整えることで、将来の歯列矯正が容易になります。

デメリット

  1. 装置の取り外しができない: 顎を広げる装置は固定されているため、子どもが外したいと思っても取り外しができません。装着期間中は常に装置を装着していなければなりません。
  2. 見た目の問題: 顎を広げる装置も装着時に目立つため、子どもが外見を気にする場合には嫌がることがあります。
  3. 一部のケースに限られる: 顎の広がりが必要な場合にしか使用できないため、症例に応じた適応が必要です。

子どもの歯科矯正にはさまざまな治療法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。床矯正は比較的負担が少ないものの、治療期間が長くなることが多いです。ビムラー療法は効果が比較的早いものの、痛みや不快感を伴うことがあります。顎を広げる装置は、顎の成長を促す効果がある一方で、目立つことが気になる子どもには適さないかもしれません。

治療法を選ぶ際には、子どもの年齢や症例に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。また、治療法によっては費用や通院の頻度が異なるため、事前に相談し、納得のいく方法を選ぶようにしましょう。

小児矯正歯科の検査から通院までのステップ

初診・検査・診断の流れと必要な準備

小児矯正歯科を受ける際の最初のステップは、初診と検査です。ここでの診療内容は、お子さんの歯並びや咬み合わせを詳しくチェックすることから始まります。初診時に行われるのは、問診、レントゲン撮影、そして歯型の採取です。これらの情報を基に、歯科医師はお子さんの口内環境や成長状況を把握し、どのような治療が必要かを計画します。

問診では、お子さんの歯並びに関する問題や、過去の病歴、家族歴などを詳しく聴取します。次に、レントゲンによって骨格の状態や歯の生え変わりの状況を確認します。レントゲンは矯正治療の方針を決めるために非常に重要なデータです。さらに、歯型の採取も行います。歯型は、矯正装置が正しく適合するかどうかを確かめるために使用されます。

これらの準備をもとに、矯正歯科医が最適な治療法を提案し、治療計画を立てます。お子さんの成長段階に合わせた治療を行うためには、早期の診断と対応が重要です。

治療期間・頻度・通院時の注意点

治療を始めると、通院の頻度や治療期間が気になるところです。矯正治療の期間は、治療内容やお子さんの年齢によって異なりますが、一般的には1年半から3年程度が目安となります。治療期間中は、定期的な通院が必要です。装置の調整や、歯の移動具合をチェックするために、通常は2〜4週間に1回の通院が推奨されます。

通院時には、治療後のケアも重要です。歯科医師からアフターケアの方法を指示されることがありますので、家庭でのケアも大切です。特に、歯磨きや食事の制限についての指導は、治療の成功に大きく影響します。保護者のサポートが非常に重要となり、お子さんと一緒に治療を進めていくことが求められます。

また、治療を進める中で、万が一歯の痛みや不具合があった場合、早急に歯科医に相談することが重要です。痛みを放置せず、適切に対処することで、治療のスムーズな進行が可能になります。

成長期の変化に応じた治療計画の調整法

小児矯正は、子どもの成長に合わせて調整することが重要です。骨格の発達や永久歯の生え方に応じて、治療方法を柔軟に切り替えることが求められます。特に、成長期における矯正治療は、骨格の発達を最大限に活かすことができるため、非常に効果的です。

例えば、床矯正や顎を広げる装置は、顎の骨が柔らかく成長している段階で最も効果的です。この段階に矯正治療を開始することで、歯列の不均衡や顎の発達を調整することができます。逆に、成長が止まりかけている段階では、治療方法の変更が必要となることがあります。

治療の計画は、定期的に見直され、お子さんの成長に応じて調整されます。骨格の変化を正確に把握するために、定期的なレントゲン撮影や歯科医師の診察を受けることが重要です。治療計画の変更が必要な場合も、歯科医師が適切にアドバイスしてくれるため、安心して治療を進めることができます。

このように、小児矯正歯科はお子さんの成長段階に応じて適切に治療を進めていくことが大切です。早期の診断と対応、そして定期的な通院と家庭でのサポートを通じて、お子さんの歯並びを整えることができます。

まとめ

小児矯正歯科は、歯並びや咬み合わせの問題を改善し、子どもの成長を支える大切な治療です。しかし、治療を始めるにあたっては、治療方法や期間、費用、さらにお子さんへの負担について不安がつきものです。この記事では、矯正治療の流れから、治療方法、通院スケジュールまで、保護者が抱きやすい不安を解消できる情報を提供しました。

まず、初診時にはしっかりとした問診、レントゲン、歯型採取を行い、個別の状態に応じた最適な治療計画が立てられます。治療の期間や通院頻度は、使用する装置やお子さんの成長段階によって異なりますが、早期の矯正治療はその後の治療をスムーズに進めることができます。また、成長期に応じた計画的な治療が大切であり、専門の医師と相談しながら治療方法を柔軟に調整することが重要です。

さらに、治療費に対する心配も多いかと思いますが、保険適用や補助金が利用できる場合もあります。事前にしっかりとした情報を集め、治療の流れと費用について納得した上で治療を開始することが、結果としてお子さんにとって最適な歯科矯正治療を受けるための第一歩となります。

お子さんの歯並びを改善することで、将来的な健康リスクを減らし、より自信を持てる笑顔を作り出すことができます。どんな方法が最適なのか、どのタイミングで治療を始めるべきか、しっかりと調査し、専門家に相談することが大切です。この記事を通して、矯正治療への不安を少しでも解消できたなら幸いです。

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さいわいデンタルクリニック札幌大曲
院名さいわいデンタルクリニック札幌大曲
住所〒061-1278北海道北広島市大曲幸町6丁目1 インターヴィレッジ大曲
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よくある質問

Q. 小児矯正歯科の費用はどれくらいかかりますか?
A. 小児矯正歯科の費用は治療方法や通院頻度によって異なりますが、一般的には初診料、検査料、装置代、調整料を含めて30万円から60万円程度の費用がかかることが多いです。装置の種類や治療期間によって変動するため、詳細な料金は専門医に相談することをおすすめします。具体的な料金例としては、ワイヤー矯正が40万円〜50万円、マウスピース矯正が50万円〜60万円程度です。治療開始時期を早期に設定すれば、将来的な治療回数を減らすことができる可能性もあります。

Q. 小児矯正歯科で顎を広げる治療にはどのような方法がありますか?
A. 小児矯正歯科では、顎を広げるための治療方法として、床矯正や拡大装置が使用されます。これらの治療法は、顎の骨が柔らかい成長期の子どもに効果的に作用し、歯並びを改善します。床矯正は、顎の広がりを促すために歯に装着し、定期的に調整が行われます。顎の広がりが遅れると、将来的な歯並びやかみ合わせに影響を与える可能性があるため、早期の治療開始が重要です。

Q. 小児矯正歯科の治療中に治療を中断するのは避けるべきですか?
A. 治療中に親の判断で矯正を中断することは、結果的にお子さんの歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。治療の途中でやめると、治療効果が十分に現れないことがあり、最終的に再治療が必要になることもあります。特に、骨格の成長を促す治療や顎の広がりを調整する治療は、途中でやめてしまうと望ましい結果が得られにくくなるため、治療を始めたら専門医の指示を守って継続することが重要です。

医院概要

医院名・・・ さいわいデンタルクリニック札幌大曲
所在地・・・〒061-1278 北海道北広島市大曲幸町6丁目1 インターヴィレッジ大曲
電話番号・・・ 011-375-7653

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医療法人miraiさいわいデンタルクリニック