さいわいデンタルクリニック札幌大曲は、患者様一人ひとりの笑顔を大切にし、その笑顔が持続することを目標としています。信頼関係の構築と妥協のない治療を約束しており、患者様の負担を軽減するために最新の設備を導入し、予約時間通りの診察を心がけています。
クリニックでは、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科、審美治療、予防歯科など幅広い診療科目をご提供しており、患者様の様々なニーズに応えることが可能です。特に、痛みの少ない治療、ホワイトニング、小児矯正など、患者様の快適さを重視した治療法をご提供しています。
患者様の健康と笑顔を守るために、スタッフ一同が全力でサポートいたします。
お知らせ

床矯正治療に踏み出したいけれど「本当に効果があるのか」「装置の装着時間や痛みはどれくらいかかるのか」「費用が高くなりすぎないか」と、不安や疑問を抱えていませんか?
実は、床矯正治療は成長期の子どもだけでなく、20代以降の大人にも適用される矯正法として注目されています。従来のワイヤー矯正とは異なり、装置を取り外せることや抜歯を避けやすい点など、生活に合わせた柔軟な治療が可能なのが特長です。
一方で、装着方法を誤ったり、通院間隔が空いてしまうと、矯正効果が薄れたり「後戻り」するリスクもあります。歯科医師の指導と患者の継続的な装着が、歯列改善の成功を左右する大きなカギになります。
最後まで読むことで、あなたにとって最適な治療法が見えてくるはずです。今こそ、自分やお子さまの歯並びを本気で考える第一歩を踏み出してみませんか?

| 院名 | さいわいデンタルクリニック札幌大曲 |
|---|---|
| 住所 | 〒061-1278北海道北広島市大曲幸町6丁目1 インターヴィレッジ大曲 |
| 電話 | 011-375-7653 |
床矯正治療とは?大人と子どもで異なる「仕組み」と「目的」
床矯正とは何か?基本構造と役割を解説
床矯正とは、歯並びや顎のバランスを整えるために使用される矯正治療の一種で、取り外し可能な矯正装置を使って顎の骨格を拡大する方法です。特に成長期の子どもに適しており、顎の発育を促進しながら永久歯が正しい位置に生えるスペースを確保します。
この治療の本質は、歯そのものを直接動かすのではなく、「歯が正しく並ぶための土台」を作る点にあります。矯正装置は主にレジンでできた床部分と、中央にある拡大ネジ、そして歯を支えるワイヤーで構成されており、調整によって少しずつ顎の幅を広げていきます。
この床装置の構造は以下の通りです。
| 構成部位 | 説明内容 |
| 床部分 | 装置のベースとなる部分。レジンで形成され、歯列全体を支える。 |
| 拡大ネジ | 顎を広げるために調整する部位。週に1〜2回程度回転させることで少しずつ拡張。 |
| ワイヤー | 歯を保持・ガイドするための金属部分。歯の位置に沿って設置される。 |
取り外し可能なため、食事や歯磨きの際に外せるメリットがあり、衛生面で優れています。また、治療中の痛みも比較的軽度で、違和感に慣れることで日常生活への支障も少なくなります。
一方で、装着時間の管理は患者自身に委ねられるため、継続的な自己管理が必要です。特に12〜14時間以上の装着が推奨されており、これを下回ると矯正効果が現れにくくなります。
床矯正の対象は、主に次のような症状に適応します。
- 軽度〜中程度の叢生(歯のガタガタ)
- 上顎前突(出っ歯)
- 下顎前突(受け口)
- 開咬(奥歯はかみ合っているが前歯がかみ合わない状態)
逆に、重度の骨格性の不正咬合や、上下の顎のズレが大きい場合には、固定式のワイヤー矯正や外科手術が検討されることもあります。
また、顎の成長を利用する治療法であるため、治療開始の年齢も重要な要素です。床矯正に最も適しているのは混合歯列期とされる6〜12歳前後ですが、成長スピードや骨格の個人差に応じて開始のタイミングは異なります。
床矯正は「非抜歯矯正」を実現しやすい治療法でもあり、将来的なワイヤー矯正やマウスピース矯正の下地としても活用されるケースが多くあります。つまり、初期段階で床矯正を活用することで、後の治療をスムーズかつ短期間に行える可能性が高まるという利点があります。
子どもの場合と大人の治療目的の違い
床矯正治療は、年齢によってその目的と得られる効果が大きく異なります。特に子どもと大人では、顎の成長可能性の有無という根本的な違いがあるため、それに応じたアプローチが必要となります。
子どもの場合、床矯正は成長期の骨の柔軟性を活かして、将来的に歯が正しく並ぶためのスペースを確保する目的で行われます。混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する6歳〜12歳)にスタートすることで、永久歯が生えそろうタイミングに合わせて、自然な歯列形成が可能になるのです。
子ども向け床矯正の主な目的は以下の通りです。
- 将来的な抜歯を避けるためのスペース確保
- 永久歯の萌出方向のコントロール
- 骨格の成長バランスを調整し、顔貌の左右差を改善
- ワイヤー矯正などの本格矯正の期間短縮
特に、早期に介入することで、下顎の後退や上顎の過成長といった骨格的な異常も改善できる可能性があり、症例によっては後の矯正が不要になるケースも見られます。
一方で、大人の床矯正には明確な制約があります。成人では骨格の成長がすでに止まっており、床装置によって顎の骨自体を拡大することは難しいため、治療の目的が異なります。
大人の床矯正の主な目的には以下が挙げられます。
- 軽度な歯列のズレや空隙の改善
- 顎関節症の予防・緩和を目的とした咬合バランスの調整
- 他の矯正法(マウスピース・ワイヤー)の補助として使用
大人が床矯正を選択する際に知っておきたいのが、次のような「成功の条件」です。
| 条件項目 | 子どもにおける対応 | 大人における対応 |
| 骨格の柔軟性 | 高い(顎の成長を利用可能) | 低い(拡大には限界あり) |
| 治療目的 | 成長誘導と歯列の予防的改善 | 歯列の軽度調整と機能回復 |
| 使用頻度 | 1日12時間以上装着 | 同様だが動きにくいため継続が鍵 |
| 適応範囲 | 出っ歯・受け口・叢生など幅広い | 症状が限定的(重度には不向き) |
| 他治療との併用 | 将来的なワイヤー矯正と併用しやすい | 他矯正との併用で補助的に活用されることも |
成人矯正の場合、床矯正単独で完了することは少なく、マウスピース矯正やワイヤー矯正との併用が前提になるケースが大半です。また、顎の骨を外科的に拡張するスクリュー式の装置を併用することもあります。
さらに、成人は審美性や口腔機能に関する意識が高いため、矯正中の見た目やしゃべりやすさなどの快適性も重視される傾向があります。こうした点では、取り外しができてメンテナンス性の高い床装置はメリットがありますが、逆に装着し忘れや装着時間の不足がリスクとなりやすい側面も否めません。
子どもに床矯正治療は本当に必要?嫌がる子への対応策
子どもの床矯正治療が適しているケースとは?
子どもの床矯正治療が必要かどうかを判断するうえで重要なのは、6〜12歳の「混合歯列期」と呼ばれる時期に注目することです。この時期は、乳歯から永久歯へと歯が生え変わり、顎の成長も著しいため、床矯正によって顎のスペースを確保し、自然な歯列形成を促進できるチャンスとされています。
とくに以下のようなケースでは、床矯正治療が非常に有効とされています。
| 症例タイプ | 特徴例 | 床矯正の目的 |
| 歯列の凸凹 | 前歯が重なって生えている | 歯が並ぶスペースを拡大 |
| 出っ歯 | 上顎前歯が前に突き出している | 上顎のコントロール・前方移動抑制 |
| 下顎後退(反対咬合) | 下顎が小さく奥にある | 下顎の発育促進、噛み合わせの改善 |
| 開咬 | 奥歯は噛んでいるが前歯が閉じない状態 | 噛み合わせと舌癖の改善 |
| 横幅が狭い顎 | 上顎の歯列がV字で狭く、下顎と噛み合わない | 顎の拡大でバランスの取れた咬合へ |
これらの症状は、成長期に床矯正治療を取り入れることで、自然な骨格形成を助け、将来的な本格矯正(ワイヤー矯正)や抜歯を回避できる可能性もあります。
6歳〜12歳、この時期は、顎の骨がまだ柔らかく、矯正装置による骨の拡大がスムーズに行えます。永久歯が完全に生えそろう前に歯列の基盤を整えることができるため、全体の治療期間の短縮や、矯正後の後戻り防止にも寄与します。
嫌がる子どもへのアプローチ方法と保護者のサポート
床矯正治療は、子どもの協力があってこそ成功します。しかし現実には「痛い」「しゃべりにくい」「外したい」といった拒否反応も少なくありません。嫌がる子どもへの対応には、単なる「我慢」ではなく、心理的なサポートと習慣形成の工夫が不可欠です。
子どもが嫌がる主な理由には以下のような原因があります。
- 装着時の違和感(発音・食事がしにくい)
- 装置の見た目への抵抗感
- 口内炎や痛みへの不安
- お手入れの面倒さ
これらを乗り越えるためには、親御さんの働きかけが大きな鍵を握ります。以下は、親子で実践できる習慣づくりのコツです。
| アプローチ内容 | 実践例 |
| 装着時間の可視化 | カレンダーで〇をつける、シールで達成を見える化 |
| 楽しく習慣化 | 装着時間に合わせてアニメを観る・ご褒美制度を作る |
| 心理面のサポート | 不安を受け止め、感情を言語化してあげる |
| 環境の工夫 | 家族全員で「今日は頑張ったね」と声をかける |
| 歯科医との連携 | 通院ごとに「次はどうなるの?」と先を伝えて安心感を与える |
「嫌がる=失敗」ではありません。時間をかけて慣れさせる発想が大切です。多くの親御さんが「うちの子は合わなかった」と感じて矯正を中断してしまうことがありますが、初期段階で違和感を抱くのは正常な反応です。医師と相談しながら、無理のない装着時間からスタートし、徐々にステップアップする方式が推奨されます。
床矯正をやめたくなったときの対応策
- 原因を特定(痛み・見た目・学校での反応など)
- 一時的に装着時間を減らす
- 装置の微調整や変更を相談
- 他の矯正法(マウスピース矯正)との比較検討
親ができる「声かけ」とは?
- 「今日は昨日よりも長くつけられたね」
- 「痛くなったらすぐ教えてね、一緒に対策考えよう」
- 「矯正するとかっこいい歯並びになるね」とポジティブな未来像を伝える
嫌がる子どもに無理やり装置を装着させることは、本来の治療目的から外れてしまいます。床矯正を「本人が納得して取り組めるプロジェクト」としてとらえ、保護者が伴走者としてサポートする意識が成功のカギです。長い目で見て、子どもの将来の健康な歯並びと笑顔のために、今日からできる工夫を始めましょう。
大人の床矯正治療は何歳まで?成功のカギと注意点
大人の床矯正治療は効果があるのか?医師の見解と症例
成人における床矯正治療の可否と効果について、専門家の見解や実際の症例をもとに解説します。一般的に、床矯正は成長期の子どもに対して効果的な治療法とされていますが、近年では大人の床矯正も注目されています。
結論から言えば、「大人でも床矯正は可能」です。ただし、治療計画の立て方や効果の現れ方には年齢による違いがあり、慎重な診断と適切な装置選定が求められます。
大人が床矯正に踏み切る理由には、以下のようなものがあります。
- 歯並びの見た目を改善したい
- 顎関節症や噛み合わせの不具合を治したい
- 子どもの頃に矯正できなかったため今からでも改善したい
- ワイヤー矯正よりも取り外し可能な装置で負担を減らしたい
床矯正治療は、ネジの力で歯列を少しずつ拡大し、歯が並ぶスペースを確保する治療法です。成人はすでに骨格の成長が止まっているため、顎骨自体の拡大には限界がありますが、歯の移動による歯列の改善は十分に可能です。
以下の表は、子どもと大人における床矯正の違いをまとめたものです。
| 比較項目 | 子ども(6〜12歳) | 大人(20歳以上) |
| 骨の柔軟性 | 高い | 低い |
| 顎の拡大効果 | 骨格レベルでも可能 | 歯列レベルに限定される |
| 治療期間 | 比較的短い(1〜2年) | 長め(2年以上かかることも) |
| 治療の痛み | 少なめ | 歯の移動に伴う痛みが出やすい |
| 費用の比較 | 比較的安め | 比較的高め |
| 成功率 | 高い | ケースにより異なる |
専門医の見解では、「骨格の拡大」ではなく、「歯列を広げる」目的での床矯正であれば、成人にも有効であるとされています。成人の場合、マウスピース矯正との併用や、部分的にワイヤー矯正を組み合わせることで、より効果的な治療が可能です。
また、見た目だけでなく、次のような健康面でも効果が期待できます。
- 噛み合わせのバランスが整うことで顎関節の負担が減る
- 歯磨きしやすくなり虫歯・歯周病リスクが軽減
- 発音やしゃべりづらさの改善
成人が床矯正を検討する際には、「治療のゴール設定」が非常に重要です。完璧な歯並びを求めすぎると、ワイヤー矯正や外科矯正が必要になることもあります。床矯正で達成可能な範囲を明確にし、期待値を調整することで、満足度の高い結果が得られます。
床矯正治療をやめたいと思う理由とその解決策
大人が床矯正治療を始めたものの、途中で「やめたい」と感じるケースは少なくありません。特に社会人の場合、仕事や生活の忙しさから装着が難しくなることが理由になることもあります。
よくある悩みには以下のようなものがあります。
- 装置の装着による違和感や痛みが強い
- 発音しづらく仕事や会話に支障が出る
- 思ったほど効果が感じられない
- 食事のたびに取り外すのが面倒
- 治療期間が予想よりも長い
これらの不安やストレスを解決するためには、以下のような対処法が有効です。
1. 痛みが強い場合の対処法
装置のネジを調整する頻度や量が過剰だと、痛みが出ることがあります。自己判断で調整するのではなく、必ず歯科医師の指示に従いましょう。また、装着直後の痛みは2〜3日で慣れることが多いため、経過観察も大切です。
2. 発音障害への対応
床装置は舌の動きに影響を与えるため、発音しづらさを感じる人が多いです。練習として、新聞の音読や発声トレーニングを行うことで、1週間ほどで改善されることが多く、途中で投げ出すよりは慣れる努力が重要です。
3. モチベーションの維持
治療の効果を感じにくいと継続意欲が下がることがあります。その場合は、経過写真を記録する、通院時に経過を説明してもらうなど、可視化によるモチベーション管理が効果的です。
4. 他の治療法への移行も検討
床矯正だけでは限界があると感じた場合、部分矯正やマウスピース矯正など、他の選択肢を歯科医と相談することも重要です。
以下は、やめたい理由とその解決策をまとめた表です。
| やめたい理由 | 主な原因 | 解決策 |
| 痛みが強い | 過剰なネジ調整、初期反応 | 徐々に装着時間を増やす、医師に相談 |
| 発音しづらい | 舌の可動域制限 | 発音練習、装置の微調整 |
| 効果が感じられない | 進捗が見えにくい | 写真で変化を可視化、進捗報告を受ける |
| 継続が難しい | 忙しさ、疲労 | 装着時間のスケジュール化、装着習慣の確立 |
| 審美的な不満がある | 装置が目立つ | マウスピース矯正との併用を検討 |
大人の床矯正は、装置の装着を自己管理する必要があり、意識的に治療に向き合う姿勢が求められます。途中でやめたくなる気持ちが生まれるのは自然なことですが、信頼できる歯科医とのコミュニケーションや正しい情報の理解が、治療継続への支えになります。
床矯正治療の流れと期間の目安!診療から保定までのステップ
初診から治療開始までの流れ!カウンセリングの重要性
床矯正を始める際、初診から治療開始までの流れを正しく理解することは非常に重要です。特に成人では成長が止まっているため、治療計画の精密さや装置の適合性が治療結果を大きく左右します。以下では、初診から実際の装置作成・装着までの流れを段階的に解説しながら、カウンセリングの役割や注意点について深掘りします。
1. 初診・カウンセリング 信頼できる歯科選びが最初の一歩
初診では、患者の主訴(気になる症状)をヒアリングし、現状の歯並びや顎の状態を視診・触診で把握します。この段階で大切なのは、歯列矯正の目的や希望期間、予算などを明確に伝えることです。また、床矯正に関しては治療法の選択肢が広く、マウスピース型矯正との比較やワイヤー矯正との違いを説明されるケースも多く見られます。
2. 検査と診断 CTやセファロレントゲンによる骨格評価が鍵
床矯正では、骨格の拡大や顎の成長予測が治療成功のカギとなるため、精密検査による診断が欠かせません。検査では以下のような項目が実施されます。
| 検査内容 | 目的 |
| セファロレントゲン | 顎骨の位置・角度の評価 |
| パノラマX線 | 永久歯の萌出状況・親知らずの有無 |
| 口腔内写真 | 歯列アーチ・噛み合わせの記録 |
| 歯型採取 | 装置の作製データ取得用 |
| 噛み合わせ検査 | 垂直・水平的ズレの確認 |
これらを元に、「床矯正が適応可能か、別の矯正法がより効果的か」の診断が下されます。もし骨格の成長が乏しく、床矯正の拡大効果が限定的と見られる場合は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正への切り替えが提案されることもあります。
3. 治療計画の立案と装置設計 個人差を見越した柔軟なプランニング
治療計画では、治療目標・使用装置・期間・費用・通院頻度などが明記されたプランが提示されます。この段階でのチェックポイントは以下の通りです。
- 使用する装置の種類(拡大床、スプリング付きなど)
- 装着時間(就寝時中心か日中も必要か)
- メンテナンス方法(取り外し式か固定式か)
- 想定される期間(3か月~24か月以上など)
- 総費用と分割払い・キャンセル時の返金条件
治療のゴールと患者のライフスタイルとの擦り合わせが極めて重要であり、「治療中に転居する予定がある」「金属アレルギーがある」などの情報は必ず申告しましょう。
4. 装置作製・装着 個別設計によるフィッティング調整が成功の分かれ道
床矯正の装置は、上顎または下顎の歯列を拡大する目的で個別に設計され、数週間かけて歯科技工所で製作されます。装置装着時には、歯科医師が噛み合わせ・着脱の容易さを調整しながら患者に装着方法と注意点を丁寧に指導します。
以下は、装置装着後の注意点です。
- 1日12時間以上の装着を推奨(装着時間が短いと効果半減)
- 装置の洗浄・乾燥を日々行う
- 食事時・歯磨き時は取り外し必須
- 発音に違和感があるが、2~3週間で慣れる
5. 保護者または本人の継続的フォローが重要
床矯正は、患者自身の協力が治療結果を大きく左右します。装置の紛失、装着時間不足、破損などのトラブルを防ぐためにも、治療初期のフォローアップと月1回の調整診察は必須です。
治療期間はどれくらい?年齢や症状別の違い
床矯正治療の期間は個人差が大きく、一概に「◯ヶ月で終了」とは言えません。年齢、歯列の状態、装置の種類、生活習慣の影響を受け、期間に幅が生じます。以下では、年齢層別・症例別に見た平均治療期間の目安を解説しながら、治療が長引く原因や短縮するためのポイントを明確にします。
治療期間の目安 年齢・症状別一覧
| 年齢・症状分類 | 平均治療期間 | 特徴 |
| 小児(6~10歳)混合歯列期 | 約6~18か月 | 骨の柔軟性が高く効果が出やすい |
| 思春期(11~15歳) | 約12~24か月 | 成長の終盤。計画が緻密になる |
| 成人(16歳以上) | 約18~36か月 | 骨格が完成。緩やかな拡大と後戻り予防が重要 |
| 出っ歯・叢生など軽度症例 | 約6~12か月 | 抜歯不要で対応可能なケースも |
| 重度の反対咬合・開咬 | 24か月以上 | 床矯正単独では限界がある場合も |
期間が長くなる要因
- 装着時間の不足や中断
- 装置の破損や再作製
- 成長が既に止まっている成人症例
- 遺伝的に骨格の制約が強い
- 医院のフォロー体制が不十分
期間を短縮するための工夫
- 毎日の装着時間を必ず守る(12時間以上推奨)
- 定期的な診察と調整を怠らない
- 食事中の誤使用や紛失を避ける
- 担当歯科医師との密な連携
- 診療予約を早めに取り、治療を後ろ倒しにしない
保定期間も含めた総治療期間を把握することが重要
多くの患者が見落としがちなのが「保定期間」の存在です。装置で歯列が広がった後、その形を維持するための保定装置(リテーナー)の使用が数ヶ月〜1年程度必要になります。つまり、矯正装置の装着期間と保定期間を含めて「トータル2〜3年」程度かかる可能性があるのです。
以下は、治療計画で確認すべき期間情報です。
- 治療開始から装置除去までの予定期間
- 保定装置の種類(取り外し式or固定式)
- 保定期間中の診察頻度(2〜3か月に1回など)
- 万が一の後戻りへの保証制度
結論として、床矯正は計画性と継続性が結果を決定づける治療法であり、初診から保定までの全工程を把握することで、治療への納得感と満足度が飛躍的に高まります。専門性の高い矯正歯科医院での丁寧なサポートを受けながら、焦らず確実に進めていきましょう。
床矯正装置の種類と仕組み!装着方法と注意点
上顎・下顎の床装置の構造と役割の違い
床矯正装置は、歯列矯正の中でも比較的負担が少なく、取り外しができる点が特徴とされています。上顎と下顎それぞれに対応した専用の装置が用意されており、その構造や役割は大きく異なります。ここでは、上顎用・下顎用それぞれの床装置について構造や仕組み、適応される症状、使用時の注意点を詳しく解説します。
上顎用の床矯正装置は、主に「上顎骨の横幅拡大」を目的とした設計がなされており、中央にネジ(拡大スクリュー)を備えたプレート型の装置が一般的です。ネジを段階的に広げることで、顎の骨にスペースを作り、歯列を正しい位置に導きます。一方、下顎用の装置は、歯の前後方向の移動を重視して作られており、拡大というよりは「歯列の整列」が主な目的です。こちらもネジやスプリングなどの部品を用いて、少しずつ歯を移動させます。
この違いからもわかるように、上顎装置は骨格へのアプローチが強く、成長期の子どもに対して特に効果的とされる一方で、下顎装置は成人でも使用されやすい特性を持っています。とくに、上下いずれかの顎にだけ矯正が必要なケースでは、それぞれの構造の違いを正確に理解しておくことが重要です。
以下に、上顎・下顎の装置の比較を示します。
| 装置の部位 | 主な目的 | 構造の特徴 | 適応症例 |
| 上顎装置 | 顎の横幅を拡げる | 拡大ネジ+プレート | 出っ歯、叢生、交叉咬合 |
| 下顎装置 | 歯列を整える | スプリング・ワイヤー+プレート | 下顎前突、ガタガタな歯並び(叢生) |
特に小児期においては、上顎装置を用いた床矯正によって骨格そのものの成長を誘導できるため、将来的な抜歯や本格的なワイヤー矯正を避けられる可能性があります。反対に、大人の場合には成長が止まっているため、骨の拡大よりも歯列そのものの移動を中心としたアプローチとなり、下顎装置の役割が大きくなります。
しかし、床装置は万能ではありません。拡大の程度や症状によってはワイヤー矯正との併用が必要になるケースもあります。歯科医師による正確な診断が不可欠です。
「床矯正の失敗例」や「装着による違和感」についても言及しておくと、たとえば「しゃべりにくい」「よだれが出る」「見た目が気になる」といった声が聞かれます。特に成長期の子どもは違和感に敏感なため、初期段階での適応指導がとても重要です。
装着時間・取り外し方・お手入れガイド
床矯正装置は、装着と取り外しができる“可撤式”の治療法であるため、使用者自身の管理が治療効果に大きく関わってきます。ここでは、装着時間の目安や取り外しのタイミング、お手入れの正しい方法とNG行為について徹底的に解説します。
まず、装着時間について。床装置の効果をしっかりと得るためには、1日12~14時間以上の装着が推奨されています。特に成長期の子どもでは、夜間の装着に加えて、日中も数時間つけることが望ましいです。大人の場合でも同様で、就寝時だけでなく在宅中や外出しない時間にも積極的に使用することで治療効果を高められます。
装着時間が短いと、矯正力が十分に伝わらず、治療期間が延びるだけでなく、歯列が元に戻る「後戻り」のリスクもあります。以下に装着時間の目安をまとめた表を示します。
| 年齢層 | 推奨装着時間 | 備考 |
| 子ども | 14時間以上 | 就寝+学校以外の在宅時間が理想 |
| 大人 | 12時間以上 | 日中+就寝時を組み合わせて管理 |
取り外し方にも注意が必要です。装置の両側を同時に指でゆっくり持ち上げるように外すのが基本です。片側から無理に引っ張ると、装置やバネが変形する原因になります。特にネジ部分やワイヤーは繊細な構造のため、破損リスクに十分注意してください。
次に、装置のお手入れについて。食事中や歯磨きのときは必ず装置を外し、清潔に保つことが重要です。毎回、流水と歯ブラシで優しく磨くのが基本ですが、研磨剤入りの歯磨き粉の使用はNGです。素材を傷める原因になります。
また、熱湯消毒やアルコールによる除菌も避けるべき行為です。プラスチック素材は熱で変形しやすく、金属部分にも悪影響を与えます。専用の洗浄剤を使うか、月に1回程度は歯科医院でのプロクリーニングを利用すると安心です。
床装置の管理におけるNG行動をまとめると、以下のようになります。
- 歯磨き粉でゴシゴシ磨く
- 熱湯に浸ける
- アルコールで消毒する
- 外した装置をティッシュにくるむ(誤って捨てるリスク)
- 鞄にそのまま入れて持ち歩く
これらはすべて装置の破損や衛生問題に繋がる行為です。必ずケースに入れて持ち運び、涼しい場所に保管するよう心がけてください。
床装置の管理と清掃を丁寧に行うことは、矯正の成功率に直結します。面倒に感じるかもしれませんが、日々の積み重ねが歯列の安定と治療期間の短縮に繋がると理解し、前向きに取り組むことが大切です。
まとめ
床矯正治療に興味がある方の多くは、「本当に効果が出るのか」「どのくらいの期間や費用がかかるのか」「装置の使い方が難しくないか」といった具体的な不安を抱えています。特に初めて矯正に踏み出す保護者や大人の患者にとって、治療の全体像が見えにくいことが、行動をためらう原因となっています。
治療は数ヶ月から数年に及ぶケースもありますが、事前の正しい理解と装置の適切な使用が、後戻りや失敗といったトラブルを未然に防ぐ最大の鍵となります。また、装置の取り外しや清掃など、患者自身が主体的に関わる場面も多いため、理解と協力体制を整えることが重要です。
床矯正治療は、今後の歯並びや骨格の健やかな成長に大きな影響を与える医療行為です。放置すれば、将来さらに高額な矯正や外科的介入が必要になる可能性も否定できません。今の一歩が、未来の健康と経済的負担の回避につながります。気になることがあれば、信頼できる歯科医院での早期相談をおすすめします。
さいわいデンタルクリニック札幌大曲は、患者様一人ひとりの笑顔を大切にし、その笑顔が持続することを目標としています。信頼関係の構築と妥協のない治療を約束しており、患者様の負担を軽減するために最新の設備を導入し、予約時間通りの診察を心がけています。
クリニックでは、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科、審美治療、予防歯科など幅広い診療科目をご提供しており、患者様の様々なニーズに応えることが可能です。特に、痛みの少ない治療、ホワイトニング、小児矯正など、患者様の快適さを重視した治療法をご提供しています。
患者様の健康と笑顔を守るために、スタッフ一同が全力でサポートいたします。

| 院名 | さいわいデンタルクリニック札幌大曲 |
|---|---|
| 住所 | 〒061-1278北海道北広島市大曲幸町6丁目1 インターヴィレッジ大曲 |
| 電話 | 011-375-7653 |
よくある質問
Q.床矯正治療で本当に歯並びが改善されるのか不安です。効果が出るまでにどれくらいかかりますか?
A.床矯正治療による歯並びの改善には個人差がありますが、6歳から12歳の子どもでは成長期のあごの拡大を利用できるため、平均して半年から2年以内に目に見える効果が出やすいです。一方で、大人の場合は骨格が完成しているため、歯の移動に時間がかかり、平均1年半から3年の治療期間が必要になります。装置を毎日12時間以上きちんと装着し、月1回の診療で適切に調整を受けることが、治療成功の大きな鍵となります。
Q.床矯正治療の装置はどのような種類があり、どちらのあごに使うかで違いがありますか?
A.床矯正装置には主に「上顎用」と「下顎用」の2種類があり、それぞれのあごの構造に合わせて形状が異なります。上顎用は中央に拡大ネジが配置され、左右に力を加えることであごの幅を広げます。下顎用は犬歯から奥歯にかけて支点をとり、前歯の歯列を前方に移動させる働きを持ちます。どちらの装置も取り外し可能で、成長期の子どもに使用されることが多いですが、大人でも症例により適用されるケースがあります。患者の症状や治療の目的によって使い分けられるため、事前の精密な診断が必要です。
Q.床矯正治療を途中でやめたらどうなりますか?後戻りや失敗のリスクが気になります。
A.床矯正治療を中断した場合、装置によって広げたあごや動かした歯が元の位置に戻る「後戻り」が起こる可能性が非常に高くなります。特に装着時間が短い、定期的な通院を欠かすなど不適切な管理を行うと、治療効果が十分に得られずに終わることがあります。治療の継続が難しくなる主な理由としては、痛み、装着の煩わしさ、治療費の継続的負担などが挙げられます。こうしたトラブルを避けるためには、治療前に矯正歯科医師としっかり相談し、装着計画・装置の特性・費用の全体像を正しく理解したうえで取り組むことが大切です。
医院概要
医院名・・・ さいわいデンタルクリニック札幌大曲
所在地・・・〒061-1278 北海道北広島市大曲幸町6丁目1 インターヴィレッジ大曲
電話番号・・・ 011-375-7653


